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高齢者介護予防対策の国際比較〜高齢者の活力ある生活に向けて〜

研究課題

研究課題/領域番号 18659689
研究種目

萌芽研究

配分区分補助金
研究分野 地域・老年看護学
研究機関愛知県立看護大学

研究代表者

松岡 広子  愛知県立看護大学, 看護学部, 准教授 (60249274)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2008年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2008年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード高齢者 / 介護予防 / 国際比較 / メキシコ / 生きがい / 公的支援 / INAPAM / DIF
研究概要

本研究の目的は、高齢者に対する介護予防サービスの国際比較を通じて、その実施における課題を明らかにすることである。比較の対象はメキシコとし、首都の国立高齢者機構(INAPAM)や地方都市の家族総合開発機構(DIF)でのサービスの提供内容についての現地調査、およびサービス利用者に対するアンケート調査を前年度までに実施した。今年度は調査結果の分析をもとに、国際比較の観点からわが国における介護予防対策の課題を検討した。
人口の高齢化がかなり進んだ日本では、介護保険の利用抑制を目的に、リスクの高い高齢者を対象とした介護予防に重点が置かれている。他方、これから急速な高齢化を迎えるメキシコでは、元気な高齢者に対する多様な活動や教育の場の継続的な提供に力が注がれており、わが国のような保険制度を設立できる経済力がないという危機感から、より長期的な視点からの介護予防がすでに本格化している。また、INAPAMは高齢者を総合的に支援している。つまり、社会参加や医療、就労、法律、救護といった様々な分野の支援を一括して行い、各都市のDIFや民間団体とも密接に協力している。わが国の事情は高齢化後発国とは異なり、社会の変化からは遅れた縦割り行政という不利な側面を持っている。
わが国の高齢者社会参加の場として老人クラブや高齢者大学などがあるが、前者では会員数が減少し、後者は再入学が厳しく制限され一時的な活動の場に過ぎない。また、それらの目的は生きがい作りと抽象化されている。これら既存の組織をより明確に長期的な視点からの介護予防の場として活用すべきであろう。現代の高齢者のニーズにあった魅力的な活動プログラムの導入とともに、心身の健康維持のための正確な知識の提供といったことも必要であろう。また、介護予防を各地方自治体任せにするのではなく、INAPAMのような変化のイニシアチブをとれる中央組織も必要かもしれない。

報告書

(3件)
  • 2008 実績報告書
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] メキシコにおける高齢者金銭給付プログラムの展開2008

    • 著者名/発表者名
      山口英彦, 松岡広子
    • 雑誌名

      海外社会保障研究(国立社会保障・人口問題研究所) 163号

      ページ: 109-119

    • NAID

      40016135918

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] メキシコにおける高齢者社会参加のための公的支援〜首都高齢者文化センターの事例〜2008

    • 著者名/発表者名
      松岡広子, 山口英彦
    • 雑誌名

      国際保健医療(日本国際保健医療学会) 23巻3号

      ページ: 207-215

    • NAID

      130004471803

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] メキシコシティ高齢者文化センター利用者の生活意識-自らの老年期に対する意気込み-2007

    • 著者名/発表者名
      松岡広子・山口英彦
    • 雑誌名

      月刊総合ケア 17-6

      ページ: 103-107

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] メキシコ地方都市における高齢者政策現状-キンターナ・ロー州コスメル市の事例-2007

    • 著者名/発表者名
      山口英彦・松岡広子
    • 雑誌名

      ラテン・アメリカ論集 41

      ページ: 55-65

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 開発途上国における活動的な高齢者〜メキシコシティ高齢者文化センター利用者の事例〜2008

    • 著者名/発表者名
      松岡広子, 山口英彦
    • 学会等名
      日本老年行動科学会第11回京都大会
    • 発表場所
      立命館大学
    • 年月日
      2008-09-13
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] メキシコにおける大都市と地方都市の高齢者〜公的社会参加支援サービス利用者を対象に〜2008

    • 著者名/発表者名
      松岡広子, 山口英彦
    • 学会等名
      第49回日本熱帯医学会・第23回日本国際保健医療学会学術大会
    • 発表場所
      国立国際医療センター
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] メキシコ地方都市における高齢者社会参加のための公的支援2007

    • 著者名/発表者名
      松岡広子・山口英彦
    • 学会等名
      第22回日本国際保健医療学会全国総会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2007-10-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] メキシコ高齢者文化センター利用者の意識〜わが国の介護予防活動に対する示唆〜2007

    • 著者名/発表者名
      松岡広子・山口英彦
    • 学会等名
      第10回日本老年行動科学会岩手大会
    • 発表場所
      岩手県立大学
    • 年月日
      2007-09-01
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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