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自己組織化フォトニック結晶における巨大磁気光学効果の発現

研究課題

研究課題/領域番号 18681016
研究種目

若手研究(A)

配分区分補助金
研究分野 ナノ構造科学
研究機関埼玉大学

研究代表者

曽越 宣仁  埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (10361396)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
29,770千円 (直接経費: 22,900千円、間接経費: 6,870千円)
2007年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2006年度: 24,570千円 (直接経費: 18,900千円、間接経費: 5,670千円)
キーワード微粒子 / 磁気光学効果 / コロイド結晶 / フォトニック結晶
研究概要

貝殻の内側、昆虫の体表面、クジャクの羽などは特有のあざやかな発色を示す。これらの発色は色素に代表されるような素材の色によっておこるのではなく、光の散乱体が数100nm程度の繰り返し単位をもって規則正しくならんだ構造を持っているためである。このような構造による発色を構造色という。大きさのそろった球状コロイド微粒子の分散液をゆっくり蒸発させると、メニスカスの後退とともに微粒子が固-液-気の界面に充填されて、微粒子の周期的配列体が得られることが知られている。これは人工オパールまたはコロイド結晶と呼ばれる。コロイド結晶は自己組織化プロセスで簡便に作製することができるフォトニック結晶であり大いに注目される。構造色は可視光の波長領域のブラッグ回折により起こるが、その周辺の波長領域で強い分散関係を示す。その結果、ブラッグ回折波長よりわずかに外れた波長の光に対し、その群速度は極端に低下し、結果として実効的な光路長が極端に長くなった状態に等しくなる。本研究では、このようなフォトニック結晶と光が強く結合する性質を利用して、磁性と光の相互作用である磁気光学効果の1つであるファラデー効果の増強について検討した。磁性を付与するために、(1)微粒子に磁性体を複合化する、(2)集積した微粒子の配列体を鋳型に用いて磁性体のナノ構造を作製すること試みた。大きな壁は磁性体の多くが可視光に対して不透明であることであったが、この点について精力的に検討し、透明な微粒子の中心部に小さな磁性のコアを持たせる構造が最適であることを見いだした。磁性を帯びたフォトニック結晶中では光の群速度遅延により実質的な光路長が長くなることが分かった。磁気光学効果は光通信などにおいて光の整流作用や双方向通信での光の分離を担う非相反素子に使われるが、この研究により、コロイド結晶が可視光領域での良好な磁気光学効果素子となりうることが示された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 滋性コロイド微粒子からなるコロイド結晶の光学特性2007

    • 著者名/発表者名
      曽越 宣仁・中林 誠一郎
    • 雑誌名

      高分子論文集 64巻,6号

      ページ: 355-360

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 磁性コロイド微粒子からなるコロイド結晶の光学特性2007

    • 著者名/発表者名
      曽越 宣仁, 中林 誠一郎
    • 雑誌名

      高分子論文集 64巻,6号(掲載予定)

    • NAID

      130004489117

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] アルカンチオールおよびチオ尿素の清浄金表面自己組織化単分子膜の磁気光学的研究2008

    • 著者名/発表者名
      ○曽越宣仁, 齊藤寛乃, 中林誠一郎
    • 学会等名
      電気化学春季大会
    • 発表場所
      山梨大学
    • 年月日
      2008-03-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 清浄金表面に形成されたアルカンチオールおよびチオ尿素の自己組織化単分子膜の磁気光学的研究2008

    • 著者名/発表者名
      ○齊藤寛乃・曽越宣仁・中林誠一郎
    • 学会等名
      日本化学会第88春季年会
    • 発表場所
      立教大学
    • 年月日
      2008-03-29
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 固体基板表面に発生するナノ気泡発生過程の観測2007

    • 著者名/発表者名
      ○亀田直樹, 曽越宣仁, 中林誠一郎
    • 学会等名
      電気化学秋季大会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2007-09-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 酸化鉄をコアに持つシリカ単分散コロイド微粒子の秩序配列膜の磁気光学特性2007

    • 著者名/発表者名
      ○曽越宣仁, 中林誠一郎
    • 学会等名
      電気化学秋季大会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2007-09-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Magneto-Optics of Magnetic Colloidal Crystals2007

    • 著者名/発表者名
      ○Norihito Sogoshi, and Seiichiro Nakabayashi
    • 学会等名
      The 10th Asia Pacific Physics Conference
    • 発表場所
      韓国浦項市ポハン工科大学
    • 年月日
      2007-08-24
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] コロイド結晶と磁気光学効果2007

    • 著者名/発表者名
      ○曽越宣仁
    • 学会等名
      第2回日本磁気科学会年次大会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      2007-06-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [備考] 本研究内容、成果を記載した研究室のWebサイトのアドレスは次の通りです。

    • URL

      http://park.saitama-u.ac.jp/~nakabayashi-lab/

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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