配分額 *注記 |
11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
2008年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2007年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2006年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
|
研究概要 |
1,研究の背景と目的 本研究は、地球温暖化等にともなう地球大気環境の将来予測において最大の不確定要素となっている雲や大気中微粒子の振る舞いについて、人工衛星搭載センサのデータ解析から明らかにすることを目的としている。今年度の研究では、下記2項に示すような実施内容を計画し、当初予定していた成果を上げることができた。 2,研究計画実施内容とその結果報告 地球観測衛星搭載イメージャデータにおける複数の短波長赤外波長を用いて全球規模の雲粒子半径(上層と中層)の推定を長期にわたって行う。また、解析中における問題点の抽出と解決及び精度向上を図る。以上を今年度の研究目標とし、達成された。 3,研究成果 まず、日本が2002年に打上げたADEOS-II/GLIを解析対象センサとし、昨年度までに整備したシステムおよび解析アルゴリズムを使用して約8ケ月間のGLI運用期間中のデータ解析を行なった。その過程でシステムに生じた種々の問題点を解決した。解析結果からは、陸域海洋域の両方において、上層と中層における雲粒径比の空間的変化を確認することができた。また、米国が打上げたTerra/MODISセンサデータの収集を昨年に引き続いて行い、2002年〜2006年の5年間分のデータについての解析を行った。今後は、得られた粒径比の定量的評価を行う予定である。加えてMODISデータの長期解析についても継続する。なお、今年度の研究成果については、日本気象学会、SPIE学会等の国内外の学会において随時発表を行う予定である。
|