配分額 *注記 |
29,770千円 (直接経費: 22,900千円、間接経費: 6,870千円)
2007年度: 7,800千円 (直接経費: 6,000千円、間接経費: 1,800千円)
2006年度: 21,970千円 (直接経費: 16,900千円、間接経費: 5,070千円)
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研究概要 |
本研究では,新規水溶液化学合成法を用いた酸化物光微小共振器構造の作製,さらに実験的な共振器光学特性の評価を検討してきた.本年度は,昨年度に引き続き,まず酸化物合成及び微小共振器の作製を検討した.更に,昨年度から作製してきた顕微分光スペクトル測定システムの性能向上に取り組み,昨年度よりも詳細に,酸化物微小共振器の光学特性を研究した. (1)顕微光学スペクトル測定システム 昨年度から作製してきた顕微光学スペクトル測定システムの性能向上に取り組んだ.光学系の精密な制御により,分光測定における光学損失を最小限に止め,2400grooves/mmグレーティングを用いた高分解能紫外可視分光システムを構築した.更に,CCDカメラを用いて,試料の蛍光(発光)像の評価を行った.この装置を用い,サブμm程度の最小寸法を持つ単一の酸化物ナノワイヤー微小共振器の光学特性を精密に評価することに成功した. (2)酸化物の化学合成と微小共振器構造の作製 硝酸亜鉛水溶液を用いた低温プロセスを用い,酸化亜鉛ナノワイヤー微小共振器を石英基板上に作製した. (3)酸化亜鉛ナノワイヤーの光学特性 水溶液法で合成したマイクロメータサイズの単一酸化亜鉛ナノワイヤー結晶を355nmのYAGレーザーで励起し,単一ナノワイヤー結晶の高分解能発光スペクトルに加え,試料の発光像を同時に評価した.これらの評価により,単一の酸化亜鉛ナノワイヤーにおいて,微小共振器効果による紫外レーザー発振と発振時の干渉パターンを観測することに成功した.
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