配分額 *注記 |
9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
2007年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2006年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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研究概要 |
昨年度信頼できる抗体が作成できなかった,ジス卜ログリカンのbackboneのペズチド部に対する抗体を再度作製した。8種類の血清のうち数種類で,筋、脳組織のWestern blotで予想位置付近にバンドが見られ,また胎生期マウスのパラフィン切片で脳・筋・肺・賢・腸管などのジストログリカン発現部位に(市販の糖鎖付加認識抗体と共通する)染色性が見られた。今後これらの抗体をcharagterizeし,神経細胞・グリア細胞の培養細胞を用いたWestern blotや免疫染色を試みる。今回の研究目的のスタートラインにようやく達した段階だが,細胞種による糖鎖構造の差異の同定への-助として期待できる。この抗体を用いて,昨年度の検討で見られたFCMD繊維芽細胞でのジストログリカンの発現を証明でき,実験系が確立できると,糖鎖付加の代償機構の検討も容易になる。 一方,FCMDに似る多小脳回とMRI白質信号変化を有しながら筋症状を欠く例を2例経験した。神経細胞とグリア細胞の差異以前に,ジストログリカン糖鎖付加の差異が病的状態で筋と脳組織の間での機能的破綻の偉いをもたらす可能性を示唆すると考え,その病態を追究した。1例ではcutis laxaを伴い,ジストログリカン(mannnosyl型)とは異なるmucin型o-glycosylationの異常が判明し,この疾患単位の世界で2報目の論文報告をした。もう1例は現在fukutin,FKRPの遺伝子解析中である。
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