• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

実時間ソフトウェアの階層的パラメトリック解析

研究課題

研究課題/領域番号 18700028
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 ソフトウエア
研究機関広島市立大学 (2007)
大阪大学 (2006)

研究代表者

中田 明夫  広島市立大学, 情報科学研究科, 教授 (60295839)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード組込みソフトウェア / ソフトウェア再利用 / 実時間制約 / 実行時間解析 / パラメトリックモデル検査 / プログラムパラメータ / CPUアーキテクチヤ / 正規表現 / パイプラインプロセッサ / モデル検査 / パラメトリック解析
研究概要

前年度までに考案した,キャッシュやパイプラインなどのCPUアーキテクチャ情報を考慮したパラメトリック実行時間解析手法の改良と実装および実験的評価を行った.考案した手法は,有限オートマトンから正規表現を求める古典的なアルゴリズムの応用であり,プログラムの指定した区間の実行時間の上限と下限を,指定した箇所のループ回数に対応するパラメータ変数,および,動作周波数などのCPUアーキテクチャに関するパラメータを含む式の形で導出するものであるレこの手法は,考慮すべきCPUアーキテクチャ情報が複雑な場合,解析にかかる時間計算量が膨大となり現実的でないため,実際の組込みソフトウェアでよく用いられるCPUアーキテクチャの調査を行い,対象とするCPUを,キャッシュなし,同時発行命令数1で,各命令の実行時間の上限と下限をCPU動作周波数やメモリアクセスサイクルなどに関する関数の形で与えられるものとした.また,プログラムの制御構造によっては,正規表現の非-意性が原因で,ループ構造を反映しない式の導出が行われることがあることが判明した.この問題の解決のため,アルゴリズムを修正し,ループ構造を正しくパラメータ条件式に反映するための工夫を行った.得られたアルゴリズムを実装し,実時間画像認識プログラムの実行時間解析に適用し,実時間制約を満たすためのパラメータに関する条件式の導出を試みた.その結果,実時間制約を満たすための,画面解像度などのプログラムパラメータ,および, CPU動作周波数などの実行環境パラメータの関係式を,既存のプログラムコードから実用時間で得ることが可能となった.この結果は,既存の実時間ソフトウェアを新しい実行環境の下で再利用する上で基礎的.かつ,有用な成果であり,今後,割り込みやマルチタスクなどの,より高度なソフトウェアアーキテクチャヘの拡張を行う上で意義ある結果であると考える.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Execution Time Analysis for Binary Code Executed on a Pipelined Processor Using Parametric Model Checking2006

    • 著者名/発表者名
      藤田裕久, 深町司郎, 中田明夫, 東野輝夫
    • 雑誌名

      第59 回情報処理学会プログラミング研究会研究報告 PRO-2006-1-(5)

      ページ: 1-12

    • NAID

      110004857008

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 実時間ソフトウェア再利用のためのパラメトリック実行時間解析の一手法2008

    • 著者名/発表者名
      河井 敏弘, 中田 明夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
    • 発表場所
      長崎大学文京キャンパス
    • 年月日
      2008-03-03
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

URL: 

公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi