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片方向リンクを考慮した統合型経路制御機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700053
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 計算機システム・ネットワーク
研究機関東京大学

研究代表者

藤枝 俊輔  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 助教 (90420231)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードインターネットルーティング / Uni-Directional-Link / マルチキャスト / MT-OSPF / バックチャネル / 衛星通信回線 / 地上波 / 衛星利用ネットワーク / ネットワーク / インターネット高度化
研究概要

本研究の目的は,衛生通信回線や地上波などの片方向回線(Uni-Directional-Link, UDL)を,インターネットにおいて既存の双方向回線(Bi-DirectionaI-Link, BDL)と同様にルーティング可能にすることである.その実現には,(1)UDLをBDLにエミュレーションする機構,(2)UDLに対応したルーティングプロトコル,(3)1と2が動作するために必要なUDLのバックチャネル,といった3つの要素技術が必要である.(2)に関して,UDLを含むネットワークではマルチキャストルーティングを行うPIM-SMが最適な配送木を構築できない問題がある.PIM-SMが利用するマルチキャスト経路(Multicast Routing Information Base, MRIB)は,現在ユニキャスト経路から生成するのが一般的あるが,この手法はあるリンクをユニキャストの「送信」とマルチキャストの「受信」の両方に利用することを前提としている.しかし,UDLはユニキャスト・マルチキャスト共に「送信のみ」または「受信のみ」に利用することが要求される.この問題を解決するため,本研究では,MT-OSPF (Multi-topology routing in OSPF)を利用してUDLに最適なマルチキャスト経路を構築する経路制御手法を提案し,その規模性を評価した.また,(3)に関してUDLのバックチャネルをインターネット経路によって提供するルーティングプロトコルを考案した.本プロトコルはバックチャネルの発見と維持に特化されており,従来のプロトコルが対応できないトポロジを利用可能にする.安定したバックチャネルの提供によって,他の要素技術である(1)や(2)が多くのトポロジで利用可能になる.
UDL技術には,既存のインターネットの弱点であった「通信回線を提供できる範囲でしか恩恵を享受できない問題」を解決する重要性がある.発展途上国,山間,島,移動体など幅広い通信環境を向上させる.また,多数の受信者へ大量のデータを同時配信する手段としても有効であり,幅広い利用用途がある.これらの実現に向けて,通信基盤となるルーティング技術の整備は極めて重要である.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 雑誌論文(電子情報通信学会 分册B)投稿中

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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