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動的な自動チューニング機能をもつ並列実行方式の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700072
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 計算機システム・ネットワーク
研究機関大阪工業大学

研究代表者

水谷 泰治  大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (10411414)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード並列計算 / 自動チューニング / 負荷分散 / マスタ・ワーカ / 実行方式 / プログラム言語
研究概要

平成19年度の研究計画は,前年度に考案した動的にチューニングを行うマスタ・ワーカ方式のような,複雑な並列プログラムを容易に記述できるプログラム記述方式を考案することであった.この計画を実現するために,本年度の研究ではオブジェクト指向モデルを用いた並列プログラム言語を提案した.
具体的には,(1)メッセージ通信を意識しない並列アルゴリズムの記述,および(2)ハードウェア依存の処理と並列アルゴリズムの記述の分離,の2点が可能な並列プログラム言語の提案と,実機上で実行可能なメッセージ通信型の並列プログラムへの変換手順について検討した.
(1)については,オブジェクト指向の考え方に着目し,並列アルゴリズムを構成する役割(例えばマスタやワーカなど)単位でクラスを定義し,各インスタンスを並列計算環境の計算ノードに配置する手法を検討した.また,(2)を実現するために,オブジェクト指向プログラミングにおける多態性に着目した.ハードウェア依存の処理は,前述の役割を表すクラスを継承したサブクラスにおいて記述する.そして,並列アルゴリズム自体はスーパークラスのみを用いて記述する.これにより,並列プログラムの記述時には,ハードウェア依存の処理と並列アルゴリズムの記述を分離でき,実行時には,多態性により,インスタンスが割り当てられた計算ノードに適合したハードウェア依存の処理が実行される.
提案方式は,並列プログラムの開発者が並列アルゴリズムの考案と記述に注力することを可能とし,並列プログラムの開発効率を向上させる観点から有用といえる.本研究で得られた成果は,電子情報通信学会総合大会にて発表した.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 動的にマスタを増加するマスタ・ワーカ方式の提案2007

    • 著者名/発表者名
      水谷泰治
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2006-HPC-109

      ページ: 151-156

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] マスタ・ワーカ方式におけるマスタの負荷に着目したタスク粒度の自動調整2007

    • 著者名/発表者名
      高橋弘樹
    • 雑誌名

      電子情報通信学会2007年総合大会講演論文集

      ページ: 5-5

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] オブジェクト指向モデルを用いた分散メモリ環境上の並列プログラム記述方式の提案2008

    • 著者名/発表者名
      水谷泰治
    • 学会等名
      電子情報通信学会
    • 発表場所
      北九州学術研究教市
    • 年月日
      2008-03-21
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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