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人間の情報発信を促進する教示エージェントの対話モデル

研究課題

研究課題/領域番号 18700119
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 メディア情報学・データベース
研究機関京都大学

研究代表者

尾関 基行  京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教 (10402744)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード教示エージェント / インタラクション / 作業支援
研究概要

本研究では,人間を見守り,働きかけ,情報発信を促すような場をつくりだす情報メディアを実現するために,情報学の見地から,教師と生徒のノンバーバルインタラクションをモデリングすることを目的としている.19年度は,18年度の成果をもとに下記の3種類のインタラクションモデルを提案し,具体的な教示シーンにおける評価実験を通してその有効性を確認した.
(1)教師エージェントが生徒の様子や物体の認識に失敗した際,生徒の協力を得ることで問題を解決するインタラクションモデルを提案した.自動認識が非常に困難な状況であっても,人間に少し協力してもらうだけで劇的に改善する場面は多い.このモデルは,エージェントの自然な仕草によって,大きな負担をかけずに人間に協力を促す.エージェントとのインタラクションを応用した(=特別な機器を要さない)アプローチであり,そのまま後述の(2)や(3)に応用することができる.
(2)教師エージェントが生徒の意図や気持ちを推定するインタラクションモデルを提案した.このモデルは,教師エージェントと生徒のインタラクションを認識し,事前に学習しておいた人間の教師と生徒のインタラクション(=生徒の意図や気持ちに応じた模範教示)から,現在の状況に最も近いものを再現する.心理の推定という難しい問題を,インタラクションの同定と再現という明確な処理に置き換えた点に特徴がある.
(3)料理番組等のアシスタントを模したエージェントが,説明に不慣れな教師を支援するインタラクションモデルを提案した.テレビ番組のアシスタントは,説明者に質問や復唱,相槌する等によって上手に情報を引き出している.その知見を教師の言動とアシスタントの言動のif-thenルールとしてエージェントに実装した.評価実験の結果,このような人工無脳的なアプローチでも,説明者の視線を上げたり,説明の数や種類を増やす効果のあることがわかった.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 対話型作業支援システムにおけるロボットの補助効果に関する研究2007

    • 著者名/発表者名
      板原達也, 葛岡英明, 山下淳, 山崎敬一, 中村裕一, 尾関基行
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 48・2

      ページ: 949-957

    • NAID

      110006207815

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 人工エージェントとのインタラクションを援用した物本認識システム2007

    • 著者名/発表者名
      宮田康志, 青山秀紀, 尾関基行, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 技術報告 MVE2006-74

      ページ: 19-24

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 作業支援システムにおけるインタラクションのための人工ェージェントの動作設計2007

    • 著者名/発表者名
      青山秀紀, 宮田康志, 尾関基行, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 総合大会

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 人工エージェントとのインタラクションを援用した作業支援のための物体認識システム2007

    • 著者名/発表者名
      宮田康志, 青山秀紀, 尾関基行, 中村裕一
    • 雑誌名

      電子情報通信学会 総合大会

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] Evaluation of Self-Editing Based on Behaviors-for-Attention for Desktop Manipulation Videos2006

    • 著者名/発表者名
      M.Ozeki, Y.Nakamura
    • 雑誌名

      Proc.of IEEE Int'l Conf.on Multimedia and Expo (ICME)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 人工エージェントのノンバーバル表現とメタ表示の関係2006

    • 著者名/発表者名
      尾関基行, 青山秀紀, 中村裕一
    • 雑誌名

      デジタルコンテンツシンポジウム (5月7日)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 料理を対象とした仮想アシスタント 〜説明者から料理の知識やコツを引き出す人工エージェント〜2008

    • 著者名/発表者名
      前田俊一, 小幡佳奈子, 尾関基行, 中村裕一
    • 学会等名
      電子情報通信学会 技術報告
    • 発表場所
      兵庫
    • 年月日
      2008-01-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 仮想アシスタント:映像コンテンツ取得を補助するエージェント2007

    • 著者名/発表者名
      前田俊一, 小幡佳奈子, 尾関基行, 中村裕一
    • 学会等名
      電子情報通信学会 技術報告
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      2007-10-05
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] Human Support Improvements by Natural Man-Machine Collaboration2007

    • 著者名/発表者名
      M. Ozeki, Y. Miyata, H. Aoyama, Y. Nakamura
    • 学会等名
      Human-Centered Multimedia (HCM) in conjunction with ACM Multimedia 2007
    • 発表場所
      Germany
    • 年月日
      2007-09-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 作業支援シスラムのための人工エージェントとのインタラクションを援用した物体認識2007

    • 著者名/発表者名
      尾関基行, 宮田康志, 青山秀紀, 中村裕一
    • 学会等名
      画像の認識・理解シンポジウム
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2007-07-30
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] さりげない作業支援のためのユーザ状態のアクティブな認識2007

    • 著者名/発表者名
      青山秀紀, 尾関基行, 中村裕一
    • 学会等名
      電子情報通信学会 技術報告
    • 発表場所
      北海道
    • 年月日
      2007-06-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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