研究課題/領域番号 |
18700162
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能情報学
|
研究機関 | 国立情報学研究所 |
研究代表者 |
大向 一輝 国立情報学研究所, コンテンツ科学研究系, 助教 (30413925)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
|
キーワード | 社会ネットワーク / ネットワーク分析 / 知識共有 / 社会のネットワーク分析 / コミュニケーション支援 / 情報の信頼性評価 |
研究概要 |
近年のウェブにおける情報流通において、情報の公開範囲を適切に制御することや、膨大な情報から選択的に必要な情報のみを受信する手法が求められている。そのためには、情報ならびに情報源の信頼性を評価するための基盤が必要であると思われる。本研究では、情報源同士が作り出す社会ネットワークに注目した信頼性評価手法の提案を行った。 社会ネットワークには、情報源がどのような活動を行った時に関係を見出すかというモデリングの問題がある。このモデリングによって、最終的に得られるネットワークの性質が大きく異なる。このことを検証するために、企業間ネットワークを取り上げ、役員の兼任関係ならびに職歴における異動関係の2種のモデリングを行った結果、兼任関係ネットワークにおいては企業間の強弱関係が見出せなかったが、異動関係を用いたモデリングでは企業の支配力が反映されたネットワークを得ることができた。この結果より、情報源間でのやり取りの履歴を用いたモデリング手法が有効であることがわかった。 次に、個人のスケジュール情報の共有を目的として、社会ネットワークに基づく情報推薦システムの構築を行った。提案システムでは、他ユーザへの情報の送信や受信、推薦の受理などといった行動からユーザ間のネットワークを自動的に構築し、エッジの重みを調整する。このネットワーク情報は次回の推薦時に利用され、ユーザが何らかの行動を行った場合には再調整される。このシステムを実際に運用し、個人間のネットワークや各タスクに付加された信頼性情報、ならびに信頼性情報が利用されたかどうかに関するデータを取得した。また、スケジューリング以外の問題に対しての適用可能性について議論し、汎用的な情報流通支援モデルの提案を行った。
|