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自律型エアロロボットの安全性向上を目的とした環境適応型飛行制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700199
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 知覚情報処理・知能ロボティクス
研究機関京都大学

研究代表者

中西 弘明  京都大学, 工学研究科, 講師 (50283635)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワードエアロロボット / 自律飛行制御 / 安全性 / 複合航法システム / センサーフュージョン / 環境適応性 / 適応制御
研究概要

本研究で開発した航法システムを活用し,環境に含まれる不確かさの推定を行う方法の研究を行った.具体的には磁気偏角推定問題を取り上げた.磁気偏角を含まない方位角を推定する方法としてGPSコンパスが用いられているが,本研究が対象とするエアロロボットのような無人航空機に対してはペイロードやスケールから適していない.エアロロボットの移動を航法システムにより観測した結果から磁気偏角を推定する問題を定式化し,その解法に関する研究を行った.磁気偏角推定問題は2×2実行列の最大固有値問題となることを明らかにした.飛行実験により提案手法の有効性を確認した.さらに,環境に応じて自律・適応的に振舞いが変化する知的な飛行制御の研究を行った.具体的には,(1)環境の変化により生じる飛行安定性の損失を最小限にとどめ,安全性を向上させるために状態を自律的に変化させる機構の開発,(2)知的な非線形ロバスト適応飛行制御系に関する研究を行った.まず,対気速度と姿勢角の相関が高いことを利用した制御系を構築した.特に,ロール角のトリムからのずれは機体が横風を強く受けているか,横滑りを起こしていることを意味することから,飛行の安全性の指標として利用できる.ロール角誤差とロール角速度を元にして方位角制御を行うことにより,風上あるいは風下方向に機種をあわせる制御が実現できることを示した.提案手法によれば,風見安定効果よりピッチ角・ロール角の変動が大きく低減することができ,安全性の向上を図ることができることを飛行実験の結果から明らかにした.また,モジュール構造を持つロバスト制御系をニューラルネットワークにより学習する方法を提案した.さらに,ロバスト性を適応的に変化させる適応路バスト飛行制御系の設計を行い,高度方向のシミュレーション実験よりその有効性を確認した.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Methods to Estimate Magnetic Declination for an Unmanned Aerial Vehicle2008

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Nakanishi, Sayaka Kanata, Tetsuo Sawaragi, Yukio Horiguchi
    • 雑誌名

      Journal of Robotics and Mechatronics 4(予定)

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] GPSを用いた移動体のナビケーションと誘導制御〜レスキューロボットへの適用〜2007

    • 著者名/発表者名
      中西弘明
    • 雑誌名

      システム/制御/情報 6

      ページ: 279-284

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 防災用自律型無人ヘリコプタの開発2007

    • 著者名/発表者名
      中西弘明
    • 雑誌名

      金属 5

      ページ: 483-488

    • NAID

      10019375303

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Aerial Robots for Quick Information Gathering in USAR2006

    • 著者名/発表者名
      Masahiko Onosato and Hiroaki Nakanishi, et. al.
    • 雑誌名

      Proceedings of SICE-ICASE International Joint Conference 2006

      ページ: 3435-3438

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] GPSを用いた移動体のナビゲーションと誘導制御〜レスキューロボットへの適用〜2006

    • 著者名/発表者名
      中西弘明
    • 雑誌名

      システム制御情報学セミナー「測位衛星技術が支える社会〜GPS/GNSSの基礎と事例

      ページ: 33-39

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 飛行型レスキューロボットによる3次元地形測定の誤差軽減2006

    • 著者名/発表者名
      中西弘明, 井上紘一
    • 雑誌名

      第16回インテリジェントシステムシンポジウム講演論文

      ページ: 257-262

    • NAID

      110006638116

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Development of an Unmanned Helicopter and Its Application to Disaster Prevention and Response2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki Nakanishi
    • 学会等名
      Asian Advanced Vibration and Control Forum by and for Young Researchers
    • 発表場所
      Kyoto University
    • 年月日
      2007-10-22
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 自律型無人ヘリコプタのための環境適応型飛行制御系の構築2007

    • 著者名/発表者名
      中西弘明, 井上紘一
    • 学会等名
      第17回インテリジェントシステムシンポジウム講演論
    • 発表場所
      愛知工業大学
    • 年月日
      2007-08-11
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 自律型無人航空機のための複合航法システムに関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      中西弘明
    • 学会等名
      ロボティクス・メカトロニクス講演会2007
    • 発表場所
      秋田拠点センターALVE
    • 年月日
      2007-05-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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