研究課題/領域番号 |
18700247
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清原 聖子 東京大学, 大学院・情報学環, 寄付講座教員(助教) (70372422)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アメリカ:日本:EU / 情報通信政策 / 比較政治学 / 政策過程論 / 政府間関係 / 政治学 / 政策研究 |
研究概要 |
本年度は、平成18年度の継統研究として、フロードバンド時代の日米欧におけるユニバーサル・サービス制度の展開に見られる差異と共通点について、政治学的観点から比較分析を行った。まず本研究の意義は、ユニバーサル・サービス政策の内容、その実施過程に関する政治学的アブローチからの研究が数少ないことにある。また、本年度の研究は、3つの学会発表、1件の英語論文、さらには、本研究の成果の一部は、『現代アメリカにおけるテレコミュニケーション政策過程-ユニバーサル・サービス基金の改革』にも収録され、公刊されることから、大きな成果を上げることができたといえる。 本年度は、まず、米国における連邦主義の問題【連邦と州の管轄問題】とEUにおけるEUユニバーサル・サービス指令とEU加盟国との権限関係を比較検討して、ユニバーサル・サービス制度の実施に関する欧米め行政構造上の共通点と差異について論じた。また、日米のユニバーサル・サービス政策の内容を比較すると、日本のそれはアメリカに比べ必要最小限に補助対象範囲を限定していることは明らかである。本研究は、そうした差異はどのよつな要因から起きるのか、制度や政策過程の特徴について比較分析を行った点で、海外発表においても注目を集めた。本研究は、日本のユニバーサル・サービス政策については、役所の研究会でも近年改革議論が行われたが、アメリカのユニバーサル・サービス政策の内容と比較して検討するには、アメリカ政治に特徴的な多様な利益集団の活発な政治的活動にもっと注意をする必要があることを指摘してきた。
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