研究課題/領域番号 |
18700248
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報図書館学・人文社会情報学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
佐藤 哲也 静岡大学, 情報学部, 准教授 (70322089)
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研究分担者 |
坂野 達郎 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 准教授 (40196077)
山口 浩 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 准教授 (70433761)
石川 博 静岡大学, 情報学部, 教授 (60326014)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | シミュレーション / コンテンツ市場 / 多主体系s / 多主体系 |
研究概要 |
望ましいコンテンツ流通市場のあり方を探るための社会的影響評価を行うことが本研究の目的であり、そのために本年度はソフトの利用者実態調査、および昨年度開発したシミュレーションモデルにの改造、及びそれを利用した政策の評価を予定していた。しかし、ソフトの利用者調査については、良好な状態で被験者の協力が得られる環境が当初の想定以上に困難であり、調査そのものを断念せざるを得なかった。違法性のある行為に関する調査の協力を得るためには、被験者の匿名性を特に留意して調査および実査手順の設計が求められる。一方、マルチエージェントの手法を利用したシミュレーターの開発を継続して行った。これは昨年度のモデルが平面の2次元モデルに限定されていたものについて、N対Nのネットワーク型の流通を可能にするモデルに改造した。これは、社会の構成要素を複数のエージエトとして位置づけ、エージエント間の通信や資源の交換を模擬することで社会動態の解明を目指すアプローチであるが、ネットワーク型のモデルを採用することにより、より現実に近い社会行動の再現が可能になったものである。政策的効果としては、主に現実に起きている何人かのヘビーユーザの逮捕などにより、アップロードの心理的リスクを高めた場合の効果について検討した。しかし、現実的にはアップロードの行動の発生確率によって著作権侵害の状況が大きく変化する事がわかり、現段階では、これらの政策が結果に影響することは小規模であったと結論づけられる。
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