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推論ゲームにおけるヒト情報処理過程に関する計算論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18700257
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

吉田 和子  奈良先端科技大, 情報科学研究科, 研究員 (30379599)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード前頭前野 / fMRI / 推論 / 脳情報処理 / 計算モデル
研究概要

推論ゲームを解くためには、複雑な規則の理解、不確実要素を含む情報の統合、統合情報に基づく推論など、複数の情報処理を実行することが重要であり、ヒト固有の高度な知能が必要となる。本研究では、推論に関わる脳部位を特定するために、機械学習分野で提案されている推論課題を拡張し、不確実環境における報酬依存意思決定課題を提案した。本課題で被験者は、非観測状態と状態遷移の両方を推定する必要がある。これらの推定過程がヒトの高次機能の中枢部位である脳の前頭前野で行われているという仮説のもと、ヒトの行動およびfMRI実験を行った。解析の結果、ヒトは数学的最適戦略とは異なる戦略を取っており、これは負の報酬に関する主観的価値が大きくなるというプロスペクト理論によって説明できることが示唆された。さらに、行動データを説明する情報処理モデルを構築し、計算モデルに基づいた脳画像解析により、2種類の推定が前頭前野の異なる部位で行われていることを指示する結果を得た。これらの結果は、本年度内に研究会にて口頭発表する。また、さらなる考察を加え来年度に論文誌へ投稿することも予定している。
さらに、前頭前野において階層的な情報表現、さらにはその階層性の生成が行われているという仮説のもと、階層的学習ゲームであるWater Jug problemを実装し、行動実験を行った。行動データ解析により、ヒトが課題の階層構造を認識して効率良い学習を行っていることが支持されたため、学習モデルの構築とfMRI実験を進めることを予定している。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Resolution of uncertainty in prefrontal cortex2006

    • 著者名/発表者名
      Yoshida, W., Ishii, S.
    • 雑誌名

      Neuron 50 (5)

      ページ: 781-789

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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