研究課題/領域番号 |
18700306
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山崎 博幸 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (10334137)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
|
キーワード | 樹状突起スパイン / 転写調節因子 / アクチン細胞骨格 / 核 |
研究概要 |
新規転写調節因子Spikarは、核において転写活性の機能を持ちながら樹状突起スパインにも存在するという性質を持つ。Spikarによるスパイン形成機構を明らかにするために、本年度は以下の項目について実験・解析を行った。(i)Spikarのスパイン形成機能がスパインでの局所の機能なのか、核での機能のフィードバックなのかを明らかにする。(ii)Spikarの結合タンパク質を探索しSpikar複合体を明らかにする。 初めに(i)の項目について検討を行った。RNAiによりSpikar発現抑制を行った培養神経細胞に各種Spikar変異体を導入してレスキュー実験を行ったところ、野生型Spikarのみならず核移行阻害型変異Spikarでもスパイン密度の減少がレスキューされた。また、核移行阻害型変異Spikarの過剰発現により、樹状突起スパイン密度がコントロールと比べて有意に上昇した。この結果は、Spikarがスパイン等の細胞質局所でスパイン形成に関与している事を示しており、転写調節因子が核外でスパイン形成に関与しているという事が証明された。次に、Spikarの結合タンパク質を探索するためにyeast two hybrid法を用いてスクリーニングを行った。複数の領域を用いてスクリーニングを行ったところ、いくつかの結合タンパク質が得られた。その中にはSUMO化リガーゼやイオンチャネル結合タンパク質が含まれており、SpikarのSUMO化による機能制御やイオンチャネルに関連した新しい機構が示唆された。
|