研究課題
若手研究(B)
非必須アミノ酸L-セリンにはニューロンの生存や分化を促す効果があることが報告されている(Furuya et al, 2000,PNAS 97:11593-11597)。本研究では網膜でのL-セリンの産生・供給の分子細胞機構を解明し、神経再生への応用の可能性を探るために計画した。その結果、L-セリンの合成酵素である3-ホスホグリセリン酸脱水素酵素(Phgdh)は網膜のグリアであるミュラー細胞とアストロサイトに選択的発現を示した。また産生したL-セリンの輸送に関与していると思われる中性アミノ酸トランスポーターASCT1もミュラー細胞とアストロサイトに強く発現しているのが示された。網膜のグリアで産生されたL-セリンはASCT1を介してニューロンの生存や分化のためにニューロンへ供給されていると考えられる。
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Neurosci. Lett. (in press)
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Neurosci Res. 63(3)
ページ: 184-193
Neurosci Res. 63