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ハンチンチン結合タンパク質のなかから同定した新規転写因子

研究課題

研究課題/領域番号 18700354
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経解剖学・神経病理学
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

山中 智行  理化学研究所, 構造神経病理研究チーム, 基礎科学特別研究員 (00381575)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードハンチントン病 / 転写因子 / NF-Y / 神経変性 / 凝集体 / HSP70 / ハンチンチン / ポリグルタミン / 神経疾患
研究概要

ハンチントン病等のポリグルタミン病は、優性遺伝性の神経変性疾患であり、原因遺伝子内の翻訳領域のCAGリピートが正常型に比べ約2〜3倍に異常に伸長することによって生じる。結果、遺伝子産物のポリグルタミン鎖が伸長され、この伸長ポリグルタミン含有タンパク質が毒性を獲得することにより、神経細胞の機能障害、変性をきたすと考えられている。病態機序としては、伸長ポリグルタミン含有タンパク質が核内に凝集体(核内封入体)を形成すること、また、核移行を人為的に阻害すると神経変性効果が劇的に減少することから、核内が主要な作用部位であると考えられている。さらに、モデルマウス等を用いた遺伝子プロファイル解析から、特定の遺伝子の発現異常が作用点の1つであると考えられている。
私は、ハンチントン病モデル細胞から精製した核内凝集体の網羅的質量分析より、変異ハンチンチン(伸長ポリグルタミン含有ハンチンチン)に相互作用する新規タンパク質として、転写因子であるNF-Yを同定した。さらに、ハンチントン病モデルマウス脳において、変異ハンチンチンの凝集体はNF-Yを取り込むことにより、NF-Yを介したHSP70シャペロンタンパク質の転写活性を低下させることを見出した。このHSP70は変異ハンチンチンによる神経変性に抑制的に働いていることがすでに報告されている。よって、本研究より見出された変異ハンチンチンによるHSP70の発現抑制機構は、ハンチントン病の病態進行に深く関わっていることが示唆される。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mutant Huntingtin reduces HSP70 expression through the sequestration of NF-Y transcription factor

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Yamanaka, Haruko Miyazaki, Fumitaka Oyama, Masaru Kurosawa, Chika Washizu, Hiroshi Doi, Nobuyuki Nukina
    • 雑誌名

      The EMBO Journal In press

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 変異ハンチンチンの新規下流因子の同定2007

    • 著者名/発表者名
      山中智行、宮崎晴子、小山文隆、黒沢大、鷲頭知花、貫名信行
    • 学会等名
      第59回日本細胞生物学会合同大会
    • 発表場所
      福岡国際会議場(福岡)
    • 年月日
      2007-05-28
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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