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神経損傷後における遺伝子発現制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18700367
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 神経化学・神経薬理学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

中込 咲綾  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 助教 (60423894)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワード神経損傷 / 転写因子 / ATF3 / 末梢神経再生 / 運動ニューロン / 遺伝子発現制御
研究概要

神経損傷後は様々な遺伝子の発現が活性化或いは不活性化される。特に末梢神経損傷時は細胞死を防ぎ,神経軸索を再生するための遺伝子群が発現上昇し,一方シナプス伝達などに関わる遺伝子群は一時的に抑制される。この統合的な遺伝子発現制御は神経の再生・機能回復に必須のプロセスである。この遺伝子発現制御機構の分子メカニズムを解明するため,我々は神経損傷特異的転写因子ATF3に着目し解析を行った。
ATF3下流遺伝子を同定するためマイクロアレイを用いた解析を行った結果,細胞死を回避する機能を持つTranslationaly controlled tumor protein(TCTP1),軸索進展に関与すると考えられるLigand of Numb Protein X(LNX).などをはじめ複数の遺伝子がATF3によって発現制御を受ける遺伝子として同定された。ATF3下流で神経再生を促進するための遺伝子群が複数活性化されていることが示唆された。特にTCTP1は細胞死経路の阻害,細胞骨格系に関わっていることから,神経再生時の細胞死防御と突起進展双方への関与が考えられ更なる解析を進めた。その結果,TCTPがPC12細胞においてJMKによって引き起こされる細胞死を防ぐこと,更にこのストレス下で突起進展作用を持つことが解った。TCTP1はATF3/c-Jun複合体により転写活性化され,神経再生時の細胞死経路と神経軸索進展に関与していることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A Golgi fragmentation pathway in neurodegeneration.2008

    • 著者名/発表者名
      Nakagomi S, et. al.
    • 雑誌名

      Nurobiol Dis. 2

      ページ: 221-221

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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