研究課題/領域番号 |
18700370
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
外角 直樹 久留米大学, 医学部, 講師 (60368884)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | プロテオグリカン / ドーパミン神経 / 神経保護作用 / ロテノン / グルコース / マンノース / 合成糖鎖分子 / 細胞内情報伝達 |
研究概要 |
本研究は、ドーパミン神経に特異的な神経毒である 6-水酸化ドーパミン(6-OHDA)やRotenoneによるニューロン変性に対して保護作用を示す糖鎖分子の配列・構造と作用分子機構を明らかにすることを目的とした研究である。コンドロイチン硫酸プロテオグリカン(CSPG)やヘパラン硫酸プロテオグリカン(HSPG)は、神経の損傷に応答して損傷部位周辺に発現誘導される糖鎖分子であり、神経損傷時の細胞の保護や修復、神経再生を制御している。しかしながら、CSPGやHSPGの分子構造は複雑で不均一であるため、神経保護作用を示す糖鎖配列は明らかにされていない。Rotenone の細胞毒性をマウス中脳由来細胞(MN9D、MN9X)で検討した。Rotenone (20 nM)を含む培養液で7日間培養したところ、チロシン水酸化酵素(TH)陽性細胞のMN9Dの生存率は、58.7±5.8%でありRotenone 非添加に比べて有意に低下した。一方、TH非陽性細胞であるMN9Xでは有意な差は認められなかった。また、MN9DのRotenoneによる細胞死は、THの活性阻害剤(α-MT)の処理により消失した。細胞死に対して保護作用を示す糖鎖分子は、現在スクリーニング中である。これとは別に、グルコースやマンノースが、RotenoneによるMN9Dの細胞死に対して保護作用を示すことも見出しており、これらの単糖の作用分子機構ならびにその他の単糖の効果についても検討を行っている。
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