研究課題/領域番号 |
18700400
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
小川 修平 東京理科大学, 生命科学研究所, 助教 (20385553)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 実験動物学 / 病態モデル / 免疫学 / GVH病 / T細胞 / 補助シグナル / CD28 / ICOS / トランスジェニックマウス / Grb2ファミリー分子 / PI3キナーゼ |
研究概要 |
GVH病の詳細な発症機序を解明するために、免疫システムの制御において最も重要な役割を果たしているT細胞の機能発現に係わる、補助シグナル分子CD28およびICOSの役割に着目し研究を行った。 1、T細胞には大きくCD4^+T細胞とCD8^+T細胞の二つのポピュレーションに分類される。急性GVH病を誘導する際に、CD4^+T細胞あるいはCD8^+T細胞のどちらかをCD28KOマウス由来とすると急性GVH病の発症は誘導されなかった。以上より、CD4^+T細胞とCD8^+T細胞の両方にCD28が発現していることが急性GVH病のモデル実験の誘導に必須であることを明らかにした。 2、当該研究で作製した様々な変異CD28トランスジェニック(Tg)マウスをドナーとして急性GVH病を誘導したところ、野生型CD28のTgマウスをドナーとした場合では急性GVH病が発症されたのに対して、CD28の細胞内領域に変異を導入したマウスをドナーとした場合には急性GVH病は誘導されなかった。以上のことより、急性GVH病の誘導には完全な細胞内領域を持つCD28が発現していることが必要であることが明らかとなった。 3、変異ICOSのTgマウスをドナーとして慢性GVH病を誘導したところ、誘導が弱かったことから、慢性GVH病の発症にICOSを介する補助シグナルが何らかの役割を果たしていることが明らかとなった。 4、予想外の結果として、細胞内領域がほとんどなく、CD28シグナルを全く伝達できないCD28TM-TgをホストとしてGVH病を誘導したところ、症状が劇的に悪化する結果が得られつつある。ホストT細胞もGVH病の発症に係わっていると考えられる。
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