研究課題/領域番号 |
18700401
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験動物学
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研究機関 | (財)実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
山田 雅之 財団法人実験動物中央研究所, 画像解析研究室, 研究員 (40383773)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | MRI / 拡散強調磁気共鳴画像 / コモンマーモセット / 実験動物画像解析 / 拡散テンソル / 脳 / DTI / DTT / 磁気共鳴 / 画像解剖 / 実験動物 |
研究概要 |
実験動物として適切に管理された健常なコモンマーモセット脳を対象に、7Tの超高磁場実験動物専用MRI装置を用いて高分解能拡散テンソルMR imagingを実施し、その画像データを収集することに成功した。得られた画像データから、コモンマーモセット脳の白質神経構造を特有の情報によって明瞭に可視化するfractional anisotropy (FA) mapやdirectionally color coded FA mapを従来のT2強調画像に対応した軸位断、冠状断、矢状断の各断面について作製した。さらに、主要な白質神経路や脳神経については、拡散テンソルtractographyを作製し、コモンマーモセット脳における各種主要神経路の三次元的な走行やその解剖学的構造を明示した。 一方、MRI撮像後のマーモセットについて、病理組織学的な解析手法であるクルーバーバレラ髄鞘染色をMRIの撮像断面とほぼ一致する面で作製し、本研究で得られたMR画像との詳細な対比を可能とした。 これらは、基礎医学研究、特に神経生理学の分野での利用が急増しているコモンマーモセットの脳内神経構造を理解する上で不可欠となる脳アトラスの基本データとなるだけでなく、従来の病理学的解析手法により得られる正確な髄鞘の形態と、拡散テンソルMRIにより得られる画像解析結果とを比較・検証することが可能な大変貴重なデータとなった。本研究成果が、コモンマーモセットを利用した当該研究領域の発展に寄与することを期待する。
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