研究課題/領域番号 |
18700405
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
小林 宏一郎 岩手大学, 工学部, 准教授 (60277233)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2006年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | SQUID磁束計 / 制御回路(FLL回路) / 心磁図計測 / 磁気シールドルレス / 超ワイドレンジ / ベッドサイド計測 / 磁気シールドルームレス |
研究概要 |
本年度は、研究の最終年度にあたるため、これまでに開発したSQUID磁束計用制御回路の改良と評価実験を行った。以下の研究成果を得た。 1.ベッドサイドで心磁図を計測可能とするための、高感度超ワイドレンジ型制御回路の開発を行い、140dB(1Hz換算)の測定可能領域を実現した。これは、従来の1,000倍のワイドレンジを実現したことになる。 2.開発した心磁図計測システムの評価として、磁気シールドルーム内にて心磁図を計測し、従来使用されている心磁計と同程度の高分解能とSNR(Signal Noise Ratio)を実現できていることを確認し、この条件のもと140dBのワイドレンジ型の動作が可能であることを示した。 3.低温のSQUIDを用いた実験では、磁気シールドルームの外で心磁図が計測可能になった。このことから、本研究の目的であるベッドサイド心磁計の実現が可能であると示唆される。 4.さらに、手で持って計測可能な心磁計の開発を行った。高温のSQUIDを用いた実験では、磁気シールドルームの中でSQUID磁束計を手で持って心磁図が計測できた。磁気シールドルームの外では、高温SQUIDでは、動作は可能であるが、心磁図を計測できなかった。 5.今後、本研究を進めることによって、ベッドサイドによるハンディ型(聴診器のように手に持って計測できる)心磁計の開発が可能と示唆される。 本研究では、目的のベッドサイド(磁気シールドルーム外)で動作可能な心磁計の開発に成功し、磁気シールドルームの外で心磁図が計測できた。
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