研究課題/領域番号 |
18700475
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
リハビリテーション科学・福祉工学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
太田 篤史 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 特別研究教員 (30343172)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ユニバーサルデザイン / 視覚障害 / 横断歩 / 誘導帯 / エスコートライン / エスコートゾーン / 視覚障害者 / 横断歩道 |
研究概要 |
本研究では、足の裏や白杖で感じる路面の材質感の違いで横断方向を認識することができる視覚障害者用横断歩道誘導帯の開発を行った。この誘導帯は、アスファルト路面を切削しそこにアスファルトとは異なる質感の素材を流し込む。このため、従来の視覚障害者用誘導ブロックのように路面に凹凸が生じず、非利用者とって障害となりづらい。昨年度までの研究で一定の認知性を持つ誘導帯が作成されたが、耐久性に関しての検討、車椅子利用者など非利用者にとって問題が生じないかの検討がなされておらず、本年度の研究課題となった。 昨年度、実施工した誘導帯は当初は目立った破損がみられなかったが、施工後約半年あたりから誘導帯周辺の路面の摩耗が目立ち始めた。これを受け、耐久性の向上を目指しサンプルなどでの検討を行いながら、下記の改良を施した新たな誘導帯を実施工した。 I.誘導帯の周囲部に耐摩耗素材としてスラグ+エポキシ系バインダ、バインダ配合量を改善 II.誘導帯周辺部(スラグ+エポキシ系バインダ)と誘導帯(ゴムチップ+ウレタン系バインダ)との掏りつけ形状の改善 上記改善により、一定の耐久性向上が見込まれた。ただし、実験期間中では通行車両や風雨への暴露期間が十分でなく、実際に街中での使用に耐えられるか否かは引き続き観察が必要とされる。 また視覚障害者、車椅子利用者、ガイドヘルパーなどを対象とした評価実験では、誘導帯の幅、色などの点で改良を求める声があった。しかしながら、視覚障害者からは「十分利用できる」「横断歩道以外でも利用してほしい」、車椅子利用者からは「全くといえるほど通行の妨げにならない」など、概ね好評を得た。今後は上記のように指摘を受けた部分の改良および応用的な利用法の検討を目指す。
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