研究概要 |
頸椎損傷などの重度障害者用のために舌運動によって操作する,マウスピース型の操作装置を開発した.従来,口腔内に操作装置を持ち込むことは電源確保の問題から困難とされていたが,本研究では受動型ICタグ(RFID)を利用することによりこの問題を解決した. 当該口腔内コントローラーは利用者の口腔内に設置し,舌により操作する.また,発信された操作信号は頬脇に設置したアンテナで受信し,小型PCを用い電動車椅子を制御している.本研究では試作機を製作し,性能を評価したところ,十分な特性・操作性が得られ,本システムの実利用の可能性が示唆された.
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