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三次元動作解析による舞踊表現のダイナミズムの分析

研究課題

研究課題/領域番号 18700498
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 身体教育学
研究機関日本女子大学

研究代表者

澤田 美砂子  日本女子大学, 家政学部, 助手 (20409262)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード舞踊 / 動作解析 / 感情 / 表現 / 空間
研究概要

本年度は、昨年度試みた空間性評価の方法「ダイナミズム」の単位を用いて、舞踊熟練者の5秒間の感情表現動作における空間的広がりを評価し、感情の種類(喜び・悲しみ・怒り)による比較分析を進めた。
舞踊熟練者の身体を取り囲む三次元空間において、撮影された映像の1フレーム(1/60秒)ごとに熟練者の身体部位座標値におけるX・Y・Z座標の最大・最小値を求め、これらの座標から成る立方体の体積を、表現動作が生み出す空間的広がりの1単位「D」(空間ダイナミズム)と示し、Dの平均値・最大値・最小値、さらに表現動作の空間的底がりが急激に変化する箇所を明らかにするためDの変化量の最大値・最小値を算出した。
Dの平均値と最大値については、感情の種類による有意な主効果が見られ、喜びの表現が悲しみと怒りの表現よりもその値が有意に高いことが示された。またDの変化量の最大値については、感情の種類による有意な主効果が見られ、喜びの表現において悲しみと怒りの表現よりもその値が有意に高いことが示された。これらの結果より、喜びの表現では他の2つの感情と比較して、表現全体を通して身体の空間的広がりが大きいという特性を持ち、またある部分において身体を急激に大きく変化させることにより他の感情との違いを効果的に表現していることが明らかになった。
以上より、舞踊熟練者の感情表現動作における空間的広がりを評価するために本研究で用いた方法は、正の感情(喜び)と負の感情(悲しみ・怒り)による表現特性の違いを明らかにするために有効であったと思われる。また、特定の身体部位を分析した先行研究の結果と同様に、本研究における全身による舞踊表現動作についても、喜びの表現特性として空間性の要因が効果的に使用されていることを、三次元動作解析の手法により示すことができたと考えられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 三次元動作解析による舞踊未熟練者の感情表現動作の分析2008

    • 著者名/発表者名
      澤田 美砂子
    • 雑誌名

      日本女子大学紀要 家政学部 55

      ページ: 41-46

    • NAID

      110007535545

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 舞踊未熟練者による感情表現動作の解析2006

    • 著者名/発表者名
      深田美砂子, 杉山哲司
    • 雑誌名

      日本スポーツ心理学会第33回大会研究発表抄録集

      ページ: 242-243

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 三次元動作解析による舞踊動作の空間性評価の試み2007

    • 著者名/発表者名
      澤田 美砂子
    • 学会等名
      日本スポーツ心理学会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2007-11-25
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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