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高速展開スポーツにおける失敗回避法

研究課題

研究課題/領域番号 18700504
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 スポーツ科学
研究機関筑波大学

研究代表者

奥村 基生  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 準研究員 (90400663)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード剣道競技 / 熟練水準 / 防御動作 / 熟練過程 / スポーツ技能
研究概要

本研究の目的は,高速で展開するスポーツにおける有効な失敗回避法を発見することである.昨年度は,剣道競技の中級群と上級群を対象として失敗回避法の熟練差を検討した.本年度は,下級群を対象として昨年度と同じ実験を実施し,これまでの知見の確認および新たな発見をすることが主目的であった.
参加者は,同群内で3分間の試合を5回行った.そして,各試合直後に自身の映像を観察しながら実験者による半構造化インタビューを受け,各動作の頻度・方法・タイミング・失敗回避の度合などを詳細に回答した.
その結果,失敗回避(防御)動作の頻度やタイミングに大きな差異は認められなかった.しかし,熟練水準が高くなると,複合的な身体部位や動作を利用して失敗を回避することが多くなっていた.言い換えると,下級群は単純な動作によって失敗を回避することが多かった.たとえば,相手の攻撃を防御するために,両者間の空間的距離を縮めながら防御体勢をとることは,どちらか一方を行うよりも厳重な安全対策といえる.すなわち,熟練水準の高い参加者が頻繁に採用する失敗回避法は,高速で展開する上に,生起事象の過程と結果の関係が不確実なスポーツにおいて,失敗回避の可能性を高めるために有効な方法であると考えられた.
また,これらの失敗回避法についての意識調査を同時に行った.結果では,いずれの群も複合的な身体部位や動作を利用する失敗回避法の有効性が高いと回答した.つまり,意識レベルの差異は小さいが,試合の動作レベルでの熟練差が顕著に現れることを示してた.
一方で,結果は,いずれの群の選手も有効な失敗回避法を意識レベルで理解し動作レベルで実行できるにもかかわらず,実際の試合では停滞が生じて有効な動作が実行できなくなる現象が問題となることを示していた.今後は,この動作停滞の原因を取り上げて,有効な失敗回避法についての検討を継続したい.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 剣道競技における失敗回避法の熟練差2007

    • 著者名/発表者名
      奥村基生
    • 学会等名
      第 17 回運動学習研究会
    • 発表場所
      神奈川
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 剣道競技のしかけ技弓 1 き技に対する失敗回避法の熟練差2007

    • 著者名/発表者名
      奥村基生
    • 学会等名
      日本武道学会第 40 回大会
    • 発表場所
      東京
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 高速展開スポーツにおいて有効な失敗回避法2007

    • 著者名/発表者名
      奥村基生
    • 学会等名
      日本体育学会第 58 回大会
    • 発表場所
      兵庫
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 剣道競技の失敗回避行動に対する意識と実行動2007

    • 著者名/発表者名
      奥村基生
    • 学会等名
      日本スポーツ 心理学会第 34 回大会
    • 発表場所
      東京
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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