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若年者に対する高血圧予防介入及び効果判定のため指標の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18700549
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用健康科学
研究機関横浜市立大学

研究代表者

田口 理恵  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (90301126)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード高血圧 / 若年者 / 家族歴 / 予防 / 24時間血圧 / 交感神経活性 / 血行動態
研究概要

これまで我々は,高血圧遺伝素因の強い若年者において随時血圧が上昇し,インスリン感受性が低下していること,また抵抗血管領域において血流速度の上昇が認められることを報告してきた。しかしながら,遺伝素因とこのような血行動態の変化とを結ぶ機序については明らかになっていない。このため本研究では,若年健常者を対象として高血圧遺伝素因と交感神経活性が24時間血圧に与える影響を解析することを目的としている。
本年度は21〜25歳のA大学男女学生24名に対して,24時間の自由行動下血圧測定(ABPM)並びに,ホルター心電図測定,24時間畜尿を実施し,家族歴調査による高血圧遺伝素因と24時間血圧,並びに交感神経活性の関係について検討した。
その結果,男子学生において,収縮期血圧の概日リズム解析における中央値が高血圧遺伝素因3群間で有意に異なり(p<0.05),また昼間平均収縮期血圧は高血圧遺伝素因が強くなるに伴い高値を示す傾向が認められた。また,心拍の概日リズム解析における中央値も高血圧遺伝素因3群間で有意に異なり(p<0.05),昼間平均心拍は高血圧遺伝素因が強くなるに伴い高値を示す傾向にあった。
これらのことから,健常若年者において,高血圧遺伝素因は収縮期血圧の24時間血圧中央値を上昇させることが示され,これは交感神経活性の亢進による心拍の上昇を介することが示唆された。また,この心拍上昇に伴う収縮期血圧の上昇は,昼間を中心とすると考えられた。
以上の結果は,高血圧遺伝素因の強い若年者における血行動態変化の機序として,交感神経活性亢進の関与を強く示唆するものであり,今後詳細な検討が必要と考えられた。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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