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食事由来の脂肪酸と高脂血症薬剤のフィブラートが体内脂質代謝に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18700559
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 応用健康科学
研究機関城西大学

研究代表者

金 賢珠  城西大学, 薬学部・医療栄養学科, 講師 (70348176)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード脂肪酸 / 脂肪酸組成 / フェノフィブラート / PPARα / 脂肪酸のβ酸化 / 魚油 / 血中脂質 / SRBBP / 不飽和脂肪酸 / フィブラート / 肝臓脂質 / SREBP-1c / HMG-CoA reductase
研究概要

高脂血症薬剤のフェノフィブラート(以下、フィブラート)は核内受容体であるPPARαを活性化し、脂肪酸のβ酸化を誘導・亢進し、血中中性脂肪を低下させると考えられている。本研究では、食用油中の脂肪酸とフィブラートの脂質低下作用について調べた。
C57BL6雌マウス(8週齢)を用い、脂肪エネルギー比50%の高脂肪食を作成し、サフラワー油群(SO)、魚油群(FO)、魚油へのフィブラート添加量が異なるFO+FF (0.01%)、FO+FF (0.03%)、FO+FF (0.05%)、FO+FF (0.1%)群の計6群を設け、4週間飼育した。飼育後、採血・解剖を行い、血中脂質パラメーターのTG、TC、HDL-Cを、肝機能マーカーのAST、ALTを測定した。SREBP-1cを始めとする肝臓中の脂質代謝関連遺伝子について、Real-Time PCR法を用いて解析した。最終体重量は、SOとFO、FO+FF (0.0l%)、FO+FF (0.03%)で大きな差はなかったが、FO+FF (0.05%)、FO+FF (0.1%)群で低い値を示した。肝臓重量は、魚油またはフィブラート添加群で増加し、フィブラートの濃度が高くなるほど重量が上昇した。肝機能マーカーであるAST, ALTはフィブラート添加群で高かったが、濃度依存性的なものではなかった。魚油またはフィブラート添加群では、血中TG値が有意に低下し、肝臓のTG、TC値も顕著に減少した。SREBP-1活性型タンパク質の発現は、魚油単独群と比較して、0.05,0.1%のフィブラート添加群で減少した。脂肪酸合成関連遺伝子の発現は、魚油またはフィブラート添加群で抑制され、脂肪酸酸化系のAOX mRNAは、濃度依存的に増加した。以上のことから、魚油単独に比べ魚油+フィブラートの添加は、脂肪酸酸化の顕著な亢進を介し、脂質代謝改善において相乗的に関わっていることが示唆された。この結果は、健康補助食品の魚油とフィブラートの服用のバランスを考える上、大変貴重な資料になると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] KK-Ayマウスにおける魚油とフェノフィブラートによる抗肥満作用2007

    • 著者名/発表者名
      金 賢珠
    • 学会等名
      日本脂質栄養学会 第16回大会
    • 発表場所
      島根県
    • 年月日
      2007-08-31
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [学会発表] 魚油の低濃度のフェノフィブラート添加時の抗肥満作用について2007

    • 著者名/発表者名
      金 賢珠
    • 学会等名
      第61回 日本栄養・食糧学会大会
    • 発表場所
      京都府
    • 年月日
      2007-05-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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