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メタボリック症候群を抑制する食品因子の探索と抑制機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18700607
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

荻布 智恵  大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 講師 (80336792)

研究期間 (年度) 2006 – 2008
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2007年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2006年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワードメタボリック症候群 / 食品因子 / 日本型食生活
研究概要

現代人において,肥満,糖尿病,高脂血症などの生活習慣病が単独で発症する頻度は低く,複数が同時に発症することが多い。それぞれの疾病の程度が軽度であっても,重篤な動脈硬化症が誘導され,致死的な心筋梗塞や脳梗塞が発症する。このような病態をメタボリック症候群と呼び,その抑制は食生活学に課せられた重要な研究課題となっている。本研究は,日本人におけるメタボリック症候群を抑制する食品因子の探索とその抑制機構の解明を行うことを目的に,2型糖尿病を自然発症的に発症し,同時に高脂血症と内臓脂肪蓄積型肥満を呈するOLETFラットを日本人のメタボリック症候群のモデル動物として用い,日本人の摂取する機会の多い,植物性タンパク質などを与え,血清脂質濃度や血糖値などの変動を指標に検討を行った。その結果,OLETFラットの体重は正常系統に比べ有意に高い値で推移したが,摂取タンパク質の違いによる有意な差はみられなかった。OLETFラットの血清コレステロールと中性脂肪濃度はカゼイン摂取時では正常系統に比べ有意に上昇したが,小麦グルテン摂取により正常系統と同程度まで有意に低下した。また,リアルタイムPCR法を用いて肝臓の脂質代謝関連遺伝子の発現量を測定したところ,小麦グルテン摂取により,脂肪酸合成系遺伝子の発現がカゼイン摂取時に比べて有意に低下していた。また,その作用機序について検討を進めたところ,脂肪酸合成系遺伝子の発現低下には,転写因子であるSREBP-1cの発現抑制が最も強く関与していることが明らかとなった。また,コレステロール排出に関わるABCG5及びABCG8の発現の低下しており,これらの低下が肝臓におけるコレステロール蓄積に関与しているものと示唆された。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 若年女性のやせ願望の現状と体型に対する自覚及びダイエット経験2006

    • 著者名/発表者名
      荻布智恵, 蓮井理沙, 細田明美, 山本由喜子
    • 雑誌名

      生活科学研究誌 5(印刷中)

    • NAID

      110006325867

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 給食経営管理実習における衛生管理に対するHACCP概念導入の教育効果について-作業過程における一般生菌数の推移と作業導線の実態調査から-.2006

    • 著者名/発表者名
      菊崎泰枝, 御前加奈, 戸嶋ひろ野, 松村羊子, 荻布智恵, 西川禎一, 尾立純子
    • 雑誌名

      生活科学研究誌 5(印刷中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] Effect of dietary protein type on plasma and liver lipid concentrations and hepatic lipid metabolism gene expression in metabolic syndrome model rat, OLETF.2007

    • 著者名/発表者名
      Ogino, T. Hasui, R. Matsuo, Y, et. al.
    • 学会等名
      10th Asian Congress of Nutrition
    • 発表場所
      台北(台湾)
    • 年月日
      2007-09-12
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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