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唾液IgAを用いた免疫賦活成分を有する食品の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18700609
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食生活学
研究機関熊本県立大学

研究代表者

赤星 亜朱香  熊本県立大学, 環境共生学部, 助手 (10316193)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード唾液 / IgA / ヨーグルト / β-グルカン / オーツ麦 / 分泌型IgA / 免疫 / クロモグラニンA / コルチゾール
研究概要

唾液,涙などの分泌液中に多く含まれる分泌型IgAは,口腔などで一次的な感染防御機構として働いており,生体防御において極めて重要な役割を担っている。昨年度の研究において,特定保健用食品の許可を得ている乳酸菌を含むヨーグルト100gを成人女性に22日間毎日継続摂取させ,7日毎の唾液IgAおよび摂取開始前後の血清中の免疫関連成分への影響を観察した結果,唾液IgA濃度および分泌量ともに経日的に上昇する傾向が見られた。そこで本年度は,前述のヨーグルトとヒトにおいて免疫賦活作用が確認されているオーツ麦由来β-グルカンとの同時摂取が,ヒト免疫能に及ぼす影響について検討した。被験者は,非摂取c群(8名),ヨーグルト摂取(Y)群(8名),オーツ麦含有シリアル摂取(O)群(8名)およびヨーグルトとオーツ麦含有シリアルの同時摂取(YO)群(7名)に分けた。摂取量はそれぞれヨーグルト100g,オーツ麦シリアル40gとした。摂取期間は4週間とし,0,7,14および28日目に唾液採取を行った。唾液IgAの他,唾液クロモグラニンA(CgA),また血清中のIgA,IgG,IgEおよびコルチゾールを測定した。その結果,唾液IgA分泌量はY群およびO群で摂取2週間目以降に増加傾向が見られた。しかし,YO群では変化は認められなかった。精神的ストレスの指標である唾液中のCgAはいずれの群でも変化が見られなかった。また,血清コルチゾール濃度も有意な変化は認められなかったことから,唾液IgAの変化やストレスによるものではないことが確認された。血清IgAおよびIgG濃度はいずれの群でも変化が見られなかったものの,IgE濃度は0群では減少傾向が,他の3群では増加する傾向が見られた。これらの結果より,ヨーグルトあるいはオーツ麦含有シリアルの継続摂取では抗原刺激やホーミングによって唾液IgA産生が活性化されるものの,ヨーグルトとオーツ麦含有シリアルを同時に継続摂取した場合にはその作用が認められないことが示唆された。これは,この2食品の継続摂取によって免疫寛容が起こりやすくなる,あるいは拮抗阻害様の作用が起こるためではないかと推測した。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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