研究課題/領域番号 |
18700614
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食生活学
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
若林 あや子 日本医科大学, 医学部, 助教 (30328851)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 食と環境 / アレルギー / 衛生 / 塩素 / 卵白アルブミン / 食物アレルギー / 消化管粘膜 / T細胞 / 樹状細胞 / Th1反応 / 浄水場 / 卵白アルブミン(OVA) / 遊離残留塩素 / 結合残留塩素 / アトピー性皮膚炎 / IgG2a / IgG2b / 遅延型過敏反応 / Th1 |
研究概要 |
飲水中の残留塩素が食物アレルギーの発症や進行に関与するかを明らかにすることを目的に、動物実験と調査研究を行った。マウスに長期間、0.1%塩素水または蒸留水を自由摂取させた後、卵白アルブミン(OVA)を用いて免疫し、OVA特異的なアレルギー反応について測定した。塩素水を摂取したマウスにおいては、OVA特異的な抗体価(III型アレルギー)、遅延型過敏反応(IV型アレルギー)、および小腸粘膜の細胞障害性T細胞の割合(IV型アレルギー)が、塩素を摂取しなかったマウスに比べて高い値であった。一方、浄水場からの距離が10km未満、10km以上20km未満、および20km以上の地域において、水道水を採水し、残留塩素濃度を測定した。その結果、浄水場に近いほど、水道水中の残留塩素濃度は高い傾向がみられた。更に、浄水場の付近および遠隔地域に在住する20歳代女性を対象に、アレルギーに関する質問調査を行ったところ、浄水場に近いほど食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の有病率が高かった。したがって今回、動物実験と調査研究により、飲水中の残留塩素は、アレルギー反応を亢進させ、アレルギー疾患の発症や進行に関与する可能性が示唆された。
|