研究課題/領域番号 |
18700630
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
河野 廉 名古屋大学, 産学官連携推進本部産学官連携推進室, 特任准教授 (10402695)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 産学連携 / 人材育成 / キャリアパス / ポスドク |
研究概要 |
この数年、博士学位を取得したポスドクや博士後期課程の学生の就職を取り巻く環境は厳しくなってきている。平成18年度から始まった科学技術関係人材のキャリアパス多様化促進事業も平成19年度に新たに4機関増え、12機関で対応している。名古屋大学で実施しているノンリサーチ・キャリアパスへの登録者は、20ヶ月で335人いた。そのうち、名古屋大学の学生は約40%。名古屋大学以外の東海圏の学生は10%。東海以外の登録者は約50%に及んだ。昨年のデータでもあったように産学連携分野で活動しているとされている機関に対するニーズ調査の結果は、母数は347で、すでに博士を雇用しているのは、27.4%であった。ノンリサーチ分野で専門知識や経験があったほうがよい以上は、63.1%あった。必要とされる能力は、仕事への意欲とコミュニケーション力を希望している機関が多く見られた。これは博士の力は、就職するためには必要条件ではなく、あったら良いが無くてもいい。博士には、その経験よりも意欲とコミュニケーション力が求められるということである。そこで、博士課程修了者にエンジャパン株式会社が提供しているの能力試験を147名に実施した。その結果、主だった傾向として、修士課程修了と比して、基礎系能力ではほぼ同じであるが、応用系に関しては能力が高いことが確認できた。また、言語力・計算力・言語力などに高い能力が認められた。性格特性では、持続性・安定性・柔軟性で高い特性が見られたが、指導性・独自性に関しては、平均値より下回っていた。 これらの結果より、博士課程の学生は継続的な学習によって成長するとされる能力軍については一般的な学生と比して、高い。しかし、地頭に依存する推理力や計算応用力についてはさほど差がなかった。
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