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学習者の概念整理能力の向上を目指したノートテーキング指導法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18700647
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関広島大学

研究代表者

舟生 日出男  広島大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (20344830)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードノートテーキング / 概念整理能力 / 指導法 / コンセプトマップ / 学習支援システム
研究概要

本年度は、以下の通り、研究を実施した。
a)前年度において暫定的に定義しだ概念整理過程のモデルを精緻化した。
b)精緻化した概念整理過程モデルに基づいて、ノート表現法を改善し、「ノートの抽象化」と「各概念の具体的な記述」を切り分けて、概念整理をより促進できるようにした。(今年度の実践は、これらの改善後の概念整理過程モデルとノート表現法に基づいて実施した。)
c)創発的分業支援システムをべースにして、協同でノートを記述するためのシステムを開発した。
d)中学校では、前年度に引き続き、同じ生徒を対象に授業実践を実施した。まず、ノートテーキング法の有効性を、質問紙調査で確認したところ、1)自身の学習方法に対するノートテーキング法の寄与、2)自身のノートテーキング技法の回上について、肯定的な評価を得た。次に、理解度テストを1)事前、2)事後、3)遅延(単元終了6ケ月後)の3回実施したところ、1)事後では、事前よりも成績が向上していること、2)遅延では、事後よりも成績が落ちるものの、依然として事前よりは高いことが示された。最後に、読解力との関係について調べるために、読書経験とノートテーキング技能の関係を、質問紙調査で確認したところ、生徒たちは、1)ノートテーキング技能と読書経験には関係があると感じているこζ、2)ノートテーキング技能の向上を実感できているほど、ノートテーキングが得意であると感じているとともに、読書が得意であると感じていること、が明らかになった。
e)大学の授業実践では、主観的な効力観について質問紙調査によって評価したところ、前年度と同様、高い評価を得た。また、自由記述については、前年度よりも多くの回答を得ることができた。このことから、概念整理過程モデルとノート表現法の改善の効果が示唆されたと言える。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 発見的学習活動における創発的分業を支援するCSCLシステムの開発2008

    • 著者名/発表者名
      舟生日出男
    • 雑誌名

      メディア教育研究 4・2

      ページ: 7-13

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] A CSCL System for Emergent Division of Labor in Discovery Learning Activities2008

    • 著者名/発表者名
      Hideo Funaoi
    • 雑誌名

      Proceedings of the Seventh IASTED International Conference on Web-Based Education

      ページ: 303-308

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 概念整理能力の向上を目指したノートテーキング指導 : テクノロジで支援する協同学習と個人学習の比較2007

    • 著者名/発表者名
      大黒孝文
    • 学会等名
      日本科学教育学会(第31回年会講演論文集, pp.291-292)
    • 発表場所
      札幌市
    • 年月日
      2007-08-18
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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