研究概要 |
昨年度の教育実習映像アーカイブシステムの開発に引き続き,本年度はコンテンツの拡充とシステムの活用・評価,そして活用の結果を受けてシステムの改善に取り組んだ. 【コンテンツの拡充】鳴門教育大学の学生が附属校において実施した教育実習での授業実践をビデオ撮影し,システムに蓄積した.同様に,附属校園教員の実践や鳴門教育大学教員が附属校園において実施した授業実践のビデオ,学生が大学において実施した模擬授業のビデオも蓄積した.最終的にコンテンツの数は150以上に及んだ. 【システムの活用・評価】学生の授業実践力の向上を目的として,蓄積されたコンテンツを大学の授業で活用した.(1)大学教員が附属校において実施した授業のビデオを学生に視聴させ,教授法や児童理解に関してシステムに設置された電子掲示板を介して議論させることで,授業実践力の向上を図った. システムを利用した学生を対象としたアンケートの結果、本システムを使うことで、授業実践に関する力量の形成に役立つと感じていたことが明らかとなった。一方で、システムのインターフェイスが使いづらいという指摘が比較的多くなされた。 【システムの改善】システムを利用した学生からの意見を反映する形で、システムの改善を行った。映像コンテンツの一覧表示で、表形式でコンテンツを一覧できるようにしたり、営巣から自動的に精製されたサムネイル画像を表示できるようにすることで、より著間的に映像を探すことができるようにしたりした。また、近年Web上で普及している映像配信サービスと同様の機能を追加することにより、システム自体の一般性を高めるようにした。
|