研究課題/領域番号 |
18700659
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 東洋英和女学院大学 |
研究代表者 |
柳沢 昌義 東洋英和女学院大学, 人間科学部, 准教授 (30319008)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2006年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 英語教育 / 自然言語処理 / 協調学習 / グループウェア / 翻訳 |
研究概要 |
本年度は、翻訳輪講システムを発展させるために,学生の翻訳活動の実態を調査し,その方法と訳文からどのような支援が望まれるかを分析した.まず、実験によって、システムに必要となる英文と訳文の配置に関する実験を行った。同一画面上で左右に並行配置した場合は、英文をパソコン画面、訳文を紙という条件にくらべ、訳している英文がどこなのかがわかりやすいという結果が得られた。しかし、紙を使用した翻訳の方が、パソコンを用いた場合よりも集中ができるという結果がえられた。また、パソコンを使用した場合には、目が疲れたり、マーキングができないことへの不満が見られ、普段の日本語訳の作業とシステムとの差異が問題となった。一方、出来上がった英文の質と量には差異がみられないことがわかった。したがって、システムをよりユーザフレンドリーに設計することが望まれる。そこで、実際の52人の大学生が普段どのように翻訳作業をしているかを調査した。特に、どのような種類の書き込みが行われているかを調べた結果、記号としては、句・複文・重要単語・熟語・掛かり受けを示すものや、文字としては、単語の意味・訳・SVOCなどの文型、(1)(2)などの文番号が観察された。さらに、学生からのアンケートの結果、支援環境には、日英同時提示機能、辞書機能、構文・文法表示機能が望まれていることがわかった。本研究で作成されたシステムでは、日本語訳を作成する上での様々な機能をくわえて一定の成果があったが、更なる発展のためには英文そのものの読解支援のためのインタフェース、特に、タブレットPCの利用を視野に入れた読解支援を加えるべきであることが示唆された。
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