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活断層における時間的・空間的ゆらぎを考慮した活動特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18700687
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地理学
研究機関信州大学 (2007)
愛知工業大学 (2006)

研究代表者

廣内 大助  信州大学, 教育学部, 准教授 (50424916)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2006年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード地震 / 活断層 / 自然災害 / 阿寺断層 / 変動地形 / 一回変位量 / 古地震活動 / トレンチ調査 / 地下レーダ
研究概要

本研究では,活断層における古地震活動時期の解明と地震時変位量の高精度解析に基づいて,活動間隔のゆらぎを考慮した断層の活動特性の解明ならびに,断層帯のセグメンテーションについて考察することが目的である。研究対象地域は,岐阜県東部を北西南東方向に走る阿寺断層帯である。18年度には断層位置の把握と,断層帯中部の活動履歴調査によって,最新活動を明らかにした。
19年度は上桑原トレンチ近傍において,平面ピットを開削し,最新活動における横ずれ変位量の確認・計測を行った。その結果,阿寺断層帯中部,上桑原地点の最新活動における水平変位量は,約1.2mであることが明らかになった。阿寺断層帯において,過去の活動における一回変位量が明らかになったのは初めてであり,極めて重要な資料を提示することができた。また一つ前の活動は4000年前より古く,活動間隔は断層帯中北部よりも有意に長い。したがって,阿寺断層帯加子母地区は,中北部の小和知断層,下呂断層などとは別個の活動サイクルを持つ可能性が高い。さらに断層帯中北部において,詳細が不明な宮地断層について調査を行った。近年空中写真判読により作成された都市圏活断層図によって,飛騨川を越えてさらに北西へ断層が連続することが明らかにされた。この断層線における地形,地質学的調査を実施した結果,明瞭な破砕帯露頭や河川屈曲など小規模な変動地形を確認し,宮地断層が従来よりも倍以上長い断層であり,起震断層になりうることを明らかにした。今後宮地断層の活動履歴についても明らかにし,これも含めた活動性やセグルテーションを議論していくことが今後の課題である。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 完新世における阿寺断層帯湯ケ峰断層の活動2007

    • 著者名/発表者名
      廣内 大助 ほか
    • 雑誌名

      活断層研究 27

      ページ: 201-210

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 阿寺断層帯中部,中津川市加子母地区における古地震活動調査速報2007

    • 著者名/発表者名
      廣内大助・安江健一
    • 雑誌名

      愛知工業大学地域防災研究センター年次報告書 3

      ページ: 106-108

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] 完新世における阿寺湯ヶ峰断層の断層活動2007

    • 著者名/発表者名
      廣内大助 他
    • 雑誌名

      活断層研究 27(投稿中)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 阿寺断層帯中部,中津川市加子母地区における古地震調査(速報)2007

    • 著者名/発表者名
      廣内大助, 他
    • 学会等名
      日本地震学会秋季学術大会
    • 発表場所
      仙台国際センター
    • 年月日
      2007-10-07
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [図書] ひだ・みの活断層を訪ねて2008

    • 著者名/発表者名
      岐阜県活断層研究会(廣内大助, 他)
    • 総ページ数
      201
    • 出版者
      岐阜新聞社
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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