研究課題/領域番号 |
18709005
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
豊田 博紀 大阪大学, 大学院・歯学研究科, 講師 (00432451)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2006年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | GABA / PRIP / バレル皮質 / 側方抑制 / 脱感作 |
研究概要 |
PRIP-1/2分子はGABA(A)受容体の膜輸送(エクソサイトーシスおよびエンドサイトーシス)に関与し、GABA(A)受容体の膜への発現量を調節していると考えられ、その結果としてGABA(A)受容体作用を変化させ、シナプス可塑性に影響を与える可能性が示唆される。これまでの研究により、PRIP-1/2分子のダブルノックアウトマウス(DKO)マウスでは野生型に比して脱感作が顕著に観察されることを明らかにしてきたため、本年度は、脱感作について詳細な解析を行った。 1.DKOマウスにおける二連GABAパフ投与時のGABA(A)受容体電流 GABAの二連パフ投与の投与間隔を短縮することにより脱感作を強化した際、GABA(A)受容体電流の脱感作が増強するのに伴いテール電流が大きくなることを観察した。 2.DKOマウスにおけるGABA(A)受容体電流に対するNipecotic acidの影響 GABAの取込阻害薬であるNipecotic acid(1mM)投与後、GABA(A)受容体の脱感作が進行するのに伴いテール電流の再活性化の割合が増大することが明らかとなった。 3.DKOマウスにおけるGABA(A)受容体電流に対するに対する細胞外カルシウム濃度の影響 細胞外カルシウム濃度を1mMから2.5mMに上昇することにより、脱感作の進行およびそれに伴うテール電流の出現及び増強が観察された。 DKOマウスでのこうしたGABA(A)受容体チャネルの特性が、シナプス可塑性に影響を与える可能性が示唆された。
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