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多機能タンパクTopBP1によるゲノム維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18710045
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 放射線・化学物質影響科学
研究機関広島大学

研究代表者

森島 賢一  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (00363078)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードTopBP1 / NBS1 / DNA修復 / 相同組換え
研究概要

癌治療における放射線療法・化学療法は細胞のゲノムDNAに損傷を与えることで、標的細胞の生育抑制や細胞死を誘発する。また、環境中の放射線・紫外線や活性酸素・化学物質や環境変異源などによっても細胞中のゲノムDNAは様々な損傷を受けている。このような様々な要因から受けるDNA損傷のなかで、二重鎖切断は際立って重篤な損傷である。本研究では、電離放射線であるγ線によって誘発された二重鎖切断の修復機構を解明する事を目的とした。今年度は、DNA修復機構におけるTopBP1の役割をシグナルの伝達経路を中心に解析した。また、DNA修復経路における細胞分裂期(M期)における新規DNA修復機構の同定を試みた。
TopBP1は、放射線照射後短時間内に核内フォーカスを形成するするが、毛細血管拡張性運動失調症(AT)患者由来の細胞では、フォーカス形成に異常を示すことを明らかにした。このことは、ATMもTopBP1の機能に関与することを示唆している。そこで、本研究ではATMの下流で機能するシグナルタンパクの解析を行った。その結果TopBP1ノックダウン細胞では放討線照射後のSMC1やChk1のリン酸化に異常を示すことを明らかにした。このことから、TopBP1は細胞周期の制御機構にも関与していることが明らかとなった。
細胞分裂期(M期)にもTopBP1は、'放射線照射後にフォーカス形成する。本研究では、M期依存的なTopBP1がどのような形態でフォーカス形成しているのか、どのようなDNA修復タンパクと共局在しているのかを検討した。その結果、TopBP1は1箇所に微小な2個のフォーカスを形成していることが明らかとなった。このことは、DNAが二本鎖であることに由来すると考えられる。さらに、このTopBP1フォーカスは同期のフォーカスとは異なりNBS1非依存的に起きることを明らかにした。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] TopBPl associates with NBSl and is involved in homologous recombination repair2007

    • 著者名/発表者名
      森島賢一, 坂本修一, 小林純也, 泉 秀樹, 須田哲司, 松本祥幸, 田内 広, 井出 博, 小松賢志, 松浦伸也
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 362

      ページ: 872-879

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] ATRによるDNA損傷シグナルと疾患2007

    • 著者名/発表者名
      松浦伸也, 森島賢一, 泉 秀樹
    • 雑誌名

      ゲノム医学 7・1

      ページ: 11-15

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [雑誌論文] 放射線被爆後に誘発されるTopBP1フォーカスとDNA修復機構2006

    • 著者名/発表者名
      森島賢一, 小林純也, 坂本修一, 泉 秀樹, 須田哲司, 松本祥幸, 田内 広, 小松賢志, 松浦伸也
    • 雑誌名

      長崎医学会雑誌 81・別冊

      ページ: 101-104

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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