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生命分子をサブユニットとする新しいナノバイオ高分子の創製と応用

研究課題

研究課題/領域番号 18710103
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 ナノ材料・ナノバイオサイエンス
研究機関九州大学

研究代表者

森川 全章  九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (10363384)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2006年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアミノ酸 / シアニン色素 / 分子ペアリング法 / ナノファイバー / 自己組織化 / センシング
研究概要

前年度,アミノ酸とシアニン色素について"拡張分子ペアリング法"を適用し,アミノ酸の側鎖構造に依存したナノ組織体の構築ならびに高次分子集合体形成に基づく新しいセンシング技術の開発を行った.本年度は,相互作用の組成比や外部刺激(光・熱)に対する応答性について詳細に検討した.
グルタミン酸とo-フタルアルデヒド(OPA)をチオール化合物(HS(CH_2)_2SO_3^-)の存在下,室温で混合することによって,アミノ基をイソインドール基へ誘導化した.これとシアニン色素との相互作用の組成比を調べるために,Job's plotを行った.その結果,グルタミン酸誘導体とシアニン色素は,1対4の組成比で相互作用していることがわかった.これは,単純な静電相互作用から予測される組成比(1対3)とは異なることから,ファンデルワールス力,芳香環のスタッキング,疎水性相互作用などの複数の相互作用が関与していることが示唆された.また,チオール化合物の構造によって,会合モードを変調することにも成功した.
室温において,グルタミン酸誘導体とシアニン色素から形成されるナノファイバーに対して,光照射を行ったところ,ナノファイバーが崩壊した.これは,シアニン色素が光分解されたためである.一方,ナノファイバーの水分散液を55℃まで加熱すると,構成分子に解離し,室温まで冷却するとナノファイバーが再構築されることがわかった.つまり,グルタミン酸誘導体とシアニン色素から形成されるナノファイバーは自己組織性を有することが明らかとなった.

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Amplification of Molecular Information through Self-Assembly: Nanofibers Formed from Amino Acids and Cyanine Dyes by Extended Molecular Pairing2008

    • 著者名/発表者名
      N, Kimizuka, et. al.
    • 雑誌名

      Angew. Chem. Int. Ed. 47

      ページ: 106-108

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Morphological Transformation of Ultrathin Gold Nanosheets to Rounded Nanotapes in the Photomediated Reduction Process2008

    • 著者名/発表者名
      N, Kimizuka, et. al.
    • 雑誌名

      Chem. Lett. 37

      ページ: 352-353

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] フタルアルデヒドを光還元剤とする金ナノシートの合成と形態制御2007

    • 著者名/発表者名
      ○白木智丈・森川全章・君塚信夫
    • 学会等名
      第56回高分子討論会
    • 発表場所
      名古屋工業大学
    • 年月日
      2007-09-19
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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