研究概要 |
葉酸修飾微粒子による細胞特異的デリバリー葉酸修飾微粒子はガン細胞に特異的に導入できた。細胞選択性機能性超ナノ磁気微粒子の開発ができた。これをさらに発展させて微粒子取り込み時の細胞培養条件を検討した。その結果、微粒子を導入する培養液はUptake Bufferと呼ばれる細胞分裂に必要な栄養分を抜いたものを使用すると微粒子の取り込みを向上することができた。 微粒子表面への様々な官能基の導入 既に得られたアミノ化微粒子同様、当該微粒子に、シラン化にチオール基の導入を行い目的の修飾物質に併せた表面を検討した。IR分析によりチオール基の修飾を確認できた。この微粒子はアミノ酸を微粒子に修飾するのに用いた。 薬剤のイメージング質量分析 薬剤を修飾した微粒子をマウスなどの体内に導入し、任意の臓器へのデリバリーを目的とした。その確認方法としてはイメージング質量分析を用いた^<1)>。その前段階として、薬剤(Methotrexate:MTX)のみをマウスに静脈注射し2時間後、その腎臓を摘出し薬剤が検出されるかを確認した。結果、MTXのプロトン付加体であるm/z455.5のシグナルを得ることができた。 1.M. Stoeckli, P. Chaurand, D. E. Hallahan, R. M. Caprioli, Nature Med. 7, 493-496(2001).
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