研究課題/領域番号 |
18710140
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
|
研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
後藤 正幸 武蔵工業大学, 環境情報学部, 准教授 (40287967)
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2007
|
研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
|
配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2007年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
|
キーワード | 中小企業 / 知識モデル / 経営工学 / 構造分析 / ナレッジ / 戦略事例マップ / アナロジー構造図 / 顧客ロイヤルティ |
研究概要 |
本研究は、経営工学的知見を集約した情報構造化手法を開発すると共に、様々な経営学、経営工学上の諸問題を対象として、手法の有効性を実証的に示すことを目的としている。まず、"経営学的な視点"を組み込んだ情報構造化に基づき、テキスト形式のデータから知識構造を構築する方法論を提案した。さらに、様々な応用例において、得られた知識構造を用いたテキストデータの分析を通じ、提案する方法の有効性を実証的に示した。具体的には、マーケティング情報として活用が望まれるWeb上の大量のユーザレビューを分析し、ユーザの意見を構造的に集約すると共に、様々な視点から分析する方法を提案した。実際のユーザレビューの分析を通じて、有用な知見が得られることを示し、提案手法の有効性を示した。また、企業経営の諸問題でしばしば必要とされる比較分析、特徴分析といった目的に対し、"経営学的な視点"を組み込んだ情報構造化によるデータベース化の方法を提案した。この研究では、成功した中小企業の記事について、経営学的知見を加味し、企業戦略事例の特徴の構造化を行い、200以上の事例について分析を行った。その結果、SWOT分析やファイブフォース等の戦略論の枠組みを反映した形で、戦略事例のアナロジー構造図を構築し、これを用いて類似性を定義する方法を提案することができた。実際の事例の分析を通じ、成功した中小企業の特徴について論じると共に、本研究で提案した方法論の有効性を示した。以上の研究成果を通じ、中小企業経営のための知識表現モデルとして、構造化技法を用いた方法論の有効性を示し、一定の成果が得られた。本研究の成果については、その一部をすでに国内外の学会で発表済みであるが、引き続き、学術論文の形で成果発表を行う予定である。
|