研究課題/領域番号 |
18710153
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
自然災害科学
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研究機関 | 千葉科学大学 |
研究代表者 |
藤本 一雄 千葉科学大学, 危機管理学部, 講師 (00313362)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2007年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 近接観測点ペア / 平均S波速度 / 地盤特性 / 地震記録 / K-NET / KiK-net / 気象庁 |
研究概要 |
本研究では、近接する2つの地震観測点での地震記録を用いて地盤データのない観測点での地盤特性(地盤の平均S波速度)を統一的にかつ簡便に推定する手法を構築することを目的としている。平成19年度の成果としては、平成18年度に提案した地盤の平均S波速度推定手法の全国レベルでの適用性を確認するため、全国の防災科学技術研究所のK-NET ・ KiK-net、気象庁の95型震度計ネットワークの観測記録(各機関の観測開始から2003年12月まで)を用いて、各地点での地盤の平均S波速度を推定し、これとマグニチュード、観測点ペア間距離、震源距離の影響について検討した。その結果、マグニチュード5.0程度未満の記録を使用した場合、データにバラツキが生じる場合があることを確認したため、マグニチュード5.0以上の記録のみを用いることとし、最終的には全国261地点の気象庁震度観測点での地盤の平均S波速度を推定した。推定した地盤の平均S波速度の予測精度を検証するため、1)全国各地から収集した地盤調査資料(地盤柱状図集、地盤情報データベースなど)に基づく気象庁観測点付近のボーリング柱状図(13地点)との比較、2)地震観測官署での4種類の地盤種別(32地点)との比較、3) 2004年新潟県中越地震から2007年能登半島地震までの9地震での地震記録との比較を行った。その結果、推定手法により各地での地盤の平均S波速度を比較的良好な精度で推定できていることを確認した。
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