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分裂酵母の化学ゲノミクスによる生理活性物質の作用機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 18710194
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 生物分子科学
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

西村 慎一  理化学研究所, 吉田化学遺伝学研究室, 基礎科学特別研究員 (30415260)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2007年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2006年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード化学ゲノミクス / 分裂酵母 / 抗真菌化合物
研究概要

種々の生物のゲノムプロジェクトが終了し、膨大な情報と材料をもとに世界中で様々な角度から研究が行われている。中でも期待されているのが創薬への応用であるが、膨大な遺伝子の中から創薬標的分子としてふさわしいものを見出すのは困難である。そのため、特異な生理活性を示す化合物の標的分子を同定する化学遺伝学はポストゲノム時代の重要な研究領域であると世界的に認識されつつある。最近、化学遺伝学をゲノムワイドに拡張した方法論として化学ゲノミクスが注目されている。これは、低分子化合物と相互作用する遺伝子産物をゲノムワイドに明らかにする方法論である。申請者は所属研究室で作製された分裂酵母の全ORFの過剰発現株コレクションを用いて抗真菌化合物theonellamide類(TNM類)の作用機序の解明を進めており、すでにTNM-Fに対する感受性を全ての過剰発現株に対して測定し、耐性化あるいは超感受性化をひきおこす数十の遺伝子を同定している。同定された遺伝子群には、細胞の形態維持あるいは膜輸送に関連する遺伝子群が多く含まれていた。また、それらの遺伝子産物の多くは細胞表層に存在することから、標的分子が細胞膜に存在することが予想された。本年度は、細胞膜を構成する主な分子種とTNMとの相互作用を検討した。TNMの蛍光標識体を用いて検討したところ、特定の脂質分子種と特異的に相互作用をすることを発見した。また、蛍光標識体の細胞内局在もその相互作用を支持するものであった。以上、本研究では、分裂酵母の化学ゲノミクス研究によってTNM類の標的分子の同定に成功し、現在はその詳細な作用メカニズムの解明を目指している。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 酵母を基盤としたケミカルゲノミクス2006

    • 著者名/発表者名
      西村慎一
    • 雑誌名

      BIONICS 23

      ページ: 39-45

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 分裂酵母のゲノムリソースを利用したケミカルゲノミクス2007

    • 著者名/発表者名
      西村慎一
    • 学会等名
      ケミカルバイオロジー研究会 第2回年会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2007-05-09
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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