研究課題/領域番号 |
18720094
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
松江 崇 北海道大学, 大学院文学研究科, 准教授 (90344530)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
2,510千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 210千円)
2008年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 古代漢語 / 文法史 / 代名詞 / 機能語 / 漢訳仏典 / 古代方言 / 古代中国語 / 語順変化 / 二音節化 / 韻律文法 / 漢訳仏典言語 / 疑問代名詞 / 揚雄『方言』 |
研究概要 |
本研究は、上古漢語(前漢以前)から中古漢語(後漢魏晋南北朝)にかけての時期に生じた文法変化のうち、疑問代名詞を中心とする機能語体系の通時変化のメカニズム、ならびにその変化の区域拡散の過程を解明することを試みたものである。研究成果は以下の三点に集約される。第一点は、疑問代名詞目的語の語順変化について、疑問代名詞の種類に応じて前置から後置という語順変化の速度に差異があることを明らかにしたことである。第二点は、この差異が「統語的曖昧性を軽減しようとする欲求」及び「名詞目的語への類推」という疑問代名詞の種類によって影響の受ける程度の異なる二つの要因によるという仮説を提出したことである。第三点は、疑問代名詞目的語の語順変化、並びに疑問代名詞体系の二音節化が中原地方で生じた後に江南地方に拡散していったという文法変化の区域拡散の一側面を明らかにしたことである。
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