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関連性理論に基づいた語彙概念の語用論的解釈に関する日英語対照研究

研究課題

研究課題/領域番号 18720129
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 英語学
研究機関群馬大学

研究代表者

井門 亮  群馬大学, 社会情報学部, 准教授 (90334086)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード関連性理論 / 語彙語用論 / アドホック概念 / 接尾辞
研究概要

本研究では、接尾辞-ishと-likeについて、関連性理論におけるアドホック概念形成の観点から,これらの接尾辞の付加により、基体が記号化する語彙概念の解釈にどのような影響を与えるのか比較検討を行った。まず、接尾辞-ishや-likeが付くことで、聞き手は、基体の名詞や形容詞等によって記号化された概念を手掛かりに、形容詞としての意味を推論すると考え、-ishと-likeが「記号化された基体の概念をアドホック概念として解釈せよ」といった、語彙レベルでの解釈に関する手続き的意味を伝えると仮定し、接尾辞が手続き的意味を有する可能性を探った。
結論として、一見、-ishと-likeは、仮定した手続き的意味を記号化しているように思われるが、接尾辞-likeは語源的に直喩のlikeと関連があり、直喩にはアドホック概念が関わらないとする主張もあることから、この仮定の妥当性に疑問が残った。また、民族・地名に付く-ishや、一般的な名詞や形容詞に付き、接尾辞も含めた単語全体が既に語彙として定着しているような場合には、その手続き的意味としての機能が薄れてしまっているように感じられる。従って、接尾辞の付いた単語の意味が、接尾辞付加によって促された推論によるものか、または記号化されたものかという区別の点に検討の余地がある。ただし、固有名詞に-ishが付き新語を形成する場合や、数値に付く場合では、語彙概念として定着しているとするよりは、接尾辞付加によって基体がアドホック概念として解釈されると考えられる。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] アドホック概念形成の観点から見た接尾辞-ishと-like2007

    • 著者名/発表者名
      井門 亮
    • 雑誌名

      日本語用論学会第10回大会予稿集

      ページ: 21-21

    • NAID

      40016663803

    • 関連する報告書
      2007 実績報告書
  • [雑誌論文] アドホック概念形成を促す接尾辞に関する日英対照研究:関連性理論の観点から2007

    • 著者名/発表者名
      井門 亮
    • 雑誌名

      第19回日本語教育連絡会議論文集 19

      ページ: 49-58

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] アドホック概念形成の観点から見た接尾辞-ishと-like2007

    • 著者名/発表者名
      井門 亮
    • 学会等名
      日本語用論学会
    • 発表場所
      関西外国語大学
    • 年月日
      2007-12-08
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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