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内務省の衛生行政ー長与専斎と石黒忠悳ー

研究課題

研究課題/領域番号 18720174
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 日本史
研究機関中部学院大学

研究代表者

小島 和貴  中部学院大学, 人間福祉学部, 准教授 (50286217)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2007年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2006年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード長与専斎 / 石黒忠悳 / 内務省 / 近代国家 / 伝染病対策 / 明治政府 / 衛生行政 / 日本史 / 近代日本 / 伝染病
研究概要

本研究は、内務省の衛生行政を長与専斎と石黒忠悳の動向に注目し考察を試みるものであった。昨年度の研究においては、石黒の視点から資料蒐集及び考察を加えた結果、明治10年代の明治政府の伝染病対策を捉える枠組みの一端を明らかにする端緒を得ることができた。そこで本年度は、長与の動向・発言から内務省衛生行政への接近を試みてきた。ここでの作業から長与専斎の衛生行政論の解明に改めて取り組む必要があることが明らかとなってきた。長与専斎は近代日本衛生行政の創設に密接に関係したことで知られるが、実は、長与が米国より帰国し、大久保利通に報告書を提出する以前、すなわち、明治零年代の天然痘対策に関して西洋医学の知見に基づき行う方針が明治政府においてとられていた。この点に着目するならば、長与が創設を試みた衛生行政の特質を、それ以前の伝染病対策との連続性の中で明らかにすることが求められることとなる。それはすなわち、長与の考えていた衛生行政は天然痘対策等西洋医学の知見に基づいた伝染病対策を重要な要素としつつも、それに還元され得ないことを理解する必要があるためである。その一方で、岩倉遣外使節団に随行し、近代国家における衛生行政の必要性に気付き、その後、日本への導入を試みた際、参考にしたと思われる19世紀、米国との関係性の中でも近代日本の衛生行政を理解する必要性があることも強調したい。なお今回の研究成果は、主に国立公文書館、国立国会図書館、東京大学図書館、慶應義塾大学図書館、日本外交史料館及び、米国における図書館等の資料調査・蒐集を行うことで可能となったものである。以上の研究成果を出版する際、出版社等との調整も必要なため、今しばらく時間が要せられる。ただし、できるだけ速やかに研究成果は公表されるべきであると考えているため、その実現を試みたい。

報告書

(2件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書

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公開日: 2006-04-01   更新日: 2016-04-21  

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