研究課題/領域番号 |
18720186
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
志賀 美和子 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (80401157)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2008
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研究課題ステータス |
完了 (2008年度)
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配分額 *注記 |
3,570千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2007年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ナショナリズム / 地方政治 / 中央-地方関係 / 植民地支配 / 第二次世界大戦 / インド / 東洋史 |
研究概要 |
独立前夜の南インドに着目することにより、従来の北インド・デリーでの政治動向を中心とする、インド国民会議派を主軸に据えた研究とは異なる、新しい独立運動史を提示した。特に着目に値する解明点は、南インドでは、非バラモン運動の存在ゆえに、インド国民会議派が推進する「インド国民」統合政策に潜在するバラモン的価値観と北インド中心思想への反発が強く、その政策に再考を迫ったこと、非バラモン運動がヒンドゥー教徒内部からのヒンドゥー教へのアンチテーゼであったために会議派に対する脅威となったこと、とりわけ同運動が共産主義化したことが一層会議派の動向に影響を与えたこと、更にそのことが、第二次大戦の最中に開始されたインド独立交渉において、南インド出身の会議派政治家をして、分離的傾向を示すムスリム多住地域を切り離してでも(パーキスターン承認)、一刻も早い国内統合・内政安定化を目指す政策を選択せしめたことである。
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