研究課題
若手研究(B)
本研究は、中世フランスの王国年代記『王の物語』を主たる史料として、(a)多様な歴史認識が交錯する中世社会にあって、権力体としての国家の成長と変容は「歴史家」たちの語りをどう変えたのか、また(b)歴史叙述に携わる当時の知的エリートたちは、どのような意識と方法論をもってそれぞれの史書を組み立てていたのか、という点の解明を試みた。結果として、度重なる再編過程を通じて国家の領域性と連続性に関する理論を次第に精緻化させていく、中世における史書編纂事業の具体相が明らかになった。
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Proceedings of the fifth international Conference on the Medieval Chronicle (Belfast Queen's University)
ページ: 26-34
西洋史研究 36号
ページ: 21-41
40015760880
西洋史研究 37