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ウズベキスタンにおけるイスラームと秩序を巡る聖者と聖性の役割の人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18729001
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 文化人類学・民俗学
研究機関北海道大学

研究代表者

菊田 悠  北大 (30431349)

研究期間 (年度) 2006 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2007年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2006年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードイスラーム / ウズベキスタン / 聖者 / 聖性 / 知識 / カリスマ性
研究概要

今年度は、主に2002年から2004年にかけてウズベキスタン共和国フェルガナ州でおこなったフィールドワークのデータを今回のテーマに沿ってまとめなおし、問題点を洗い出すことと、文献調査と夏の現地調査によって今回のテーマに沿った分析軸を考察する作業を行った。その結果、以下のことが明らかになった。
調査地における宗教(イスラーム)的現象を限られた数の原理や宗教的コンプレックスとして整理してみると、学習によって得られる知識(ilm)を尊ぶ方向性のムッラ・コンプレックス(Mulla Complex)と個人の一種のカリスマ的な素質を尊ぶアウリヨ・コンプレックス(Auliyo Complex)の2種に大別できる。ムッラ・コンプレックスの指導者は男女別に分かれている。彼らへの尊敬は、あくまでもまずその知識へ向けられたものであって、当人の人格や行動そのものが人々を惹きつけているとは限らない。
これに対してアウリヨ・コンプレックスの核となる人物は一種のカリスマ性をもち、人格や行動も多くの人をひきつけるものである。具体的には「この世の」カリスマたるイシャーン(eshon)、ホジャ(xo`ja)とトゥラ(to`ra)、パフシ(baxshi)とキンナチ(kinnachi)等がいる。また現在R市に実在する彼らに対して、伝説的あるいは過去の存在人物であるマザールの主(mozor boshi)やピール(pir)は「別世界の」カリスマといえる。
これらの位相は、あくまで研究者の視点から分けたものであり、現実には各位相が互いに干渉、融合しあう場合もある。だが、このモデルによってこの地域固有の信仰実践の概要と特徴を明らかにしていくことができる。

報告書

(1件)
  • 2006 実績報告書

研究成果

(1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 赤い土 白い砂 青い陶器2007

    • 著者名/発表者名
      菊田 悠
    • 雑誌名

      月刊 みんぱく 5月号(近刊)

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書

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公開日: 2006-03-31   更新日: 2016-04-21  

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