研究概要 |
規制改革・IT技術の進展等に伴い,新たに競争が導入された市場における既存事業者による新規参入者に対する排除行為や,直接・間接のネットワーク効果が存在することによりデファクトスタンダード(事実上の標準)の地位を獲得することに至った事業者による排除行為など,排除行為の態様は多様化している。このような状況の中で,積極的で正当な競争活動と違法な排除行為との区別する違法判断基準を確立することが求められている。さらに,解釈が分かれている競争者排除行為による場合の「競争を実質的に制限すること」の意義・その立証のあり方について,EC競争法における非水平合併規制を参考に,多くの事例を検討することにより,考察するものである。
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